発達障害グレーゾーンは適切な支援や療育で困り感が改善します!
発達障害のグレーゾーンとは、「発達障害の特性が見られるものの、診断基準には満たない状態」の通称です。
もし自分の子どもが「発達障害グレーゾーン」だと言われたら?
グレーゾーンの子どもの適切な支援や療育にはどんな物があるのか気になる方も多いのではないでしょうか?
今回は発達障害グレーゾーンの子どもに必要な支援や療育について確認していきたいと思います。
発達障害グレーゾーンってどんな状態?支援を受けられる?
発達障害のグレーゾーンとは、「発達障害の特性が見られるものの、診断基準には満たない状態」の通称です。
つまり、医学的診断では発達障害ではない子どもです。
医師から「発達障害のグレーゾーンである」と告げられることで、不安になったり複雑な気持ちになる保護者の方も多いと思います。
また、現段階で発達障害ではないとされていても、実際に家庭や学校で困っていることがあれば、診断がないことで十分な支援が受けられないのではないか、と心配になる方もいるかもしれません。
しかし、安心してください。
発達障害のグレーゾーンの子どもたちは、必要な支援や療育を受けることが可能な場合が多くあります。
関連記事:「ちょっと気になる」発達障害グレーゾーンの子ども達にも療育支援を。
グレーゾーンの子どもについてもう少し詳しく見ていきましょう。
「DSM-5の改訂とグレーゾーンの子ども達の支援」によると、「グレーゾーンの子ども」は「保育や教育の場で不適応行動が見られるものの、診断がつかないあるいは未受診の子ども」と定められています。
また、グレーゾーン特有の特性はありませんが、ADHDやASD、学習障害(LD)の特徴の一部と重なる部分があると理解しておくとよいでしょう。
そして、グレーゾーンの子どもは、早期の適切な支援や療育によって困りごとが改善しやすいことが特徴です。
なぜならグレーゾーンの子どもは、環境や成長によって特性が強く出ることもあれば、反対に特性による困りごとが気にならないことも多くあるからです。
いずれにせよ早期の適切な支援や療育により、特性や得意な環境・苦手な環境を理解でき、自分の特性とうまく付き合えることが増えるでしょう。
尚、発達障害者支援法では、発達障害の診断基準に満たない場合でも「疑い」があれば、必要に応じて支援を受けることができる旨が記されています。
具体的には、以下のような福祉サービスも、利用を必要とする主治医の意見とお住まいの自治体の審査に通れば、グレーゾーンの子どもも、支援や療育を受けることが可能です。
- 児童発達支援センター
- 放課後等デイサービス
- 発達障害者支援センター
もし子どもが「発達障害グレーゾーン」と告げられることがあれば、一度上記に相談してみるのも良いでしょう。
日本の行政・福祉サービスは申請主義です。
家庭で困っている状況があるときは、まずは相談してみることで困りごとの解決に1つ近づくことがあるかもしれません。
発達障害のグレーゾーンとは、「発達障害の特性が見られるものの、診断基準には満たない状態」の通称でした。
また、グレーゾーンの子どもも必要な支援や療育を受けることが可能であることを確認してきました。
では、実際に放課後等デイサービス等で提供される療育や支援にはどのようなものがあるのか、見ていきましょう!
放課後等デイサービスでの運動療育プログラム例
今回はこどもプラスの放課後等デイサービスの教室で提供している運動療育プログラムから「スキップで記憶遊び」をご紹介します。
<スキップで記憶遊び>
- まず、跳び箱、平均台、鉄棒、三角コーン、フープなどを使ってコースを作っておきます。
- どんなコースで回るのか、指示を受けます。
- 指示されたコースの中をスキップしながら回ります。
※全てを回るのではなく指示された場所だけをたどってくるようにします。
例えば「平均台を渡る→跳び箱の上の赤いカップにタッチ→コーンをジグザグにスキップして戻ってくる」のように指定して行います。
移動は基本スキップですが、慣れてきたらクマ歩きやワニ歩きで移動する場所を作るなど、アレンジをすることもあります。
コースは1つだけでなく複数作ったり、子ども達の意見を取り入れていろいろな動きをプラスしたり、楽しく遊びながら個々の育てたい力の獲得にもつながるように工夫して提供しています。
スキップの運動遊びをもっと知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください!
今回は、こどもプラスの放課後等デイサービスで提供している運動療育プログラム「スキップで記憶遊び」をご紹介しました。
発達障害グレーゾーンの子どもたちの困りごとは各々違います。
早期に必要や支援や療育を受けることで、困り感が気にならなくなることも多くあります。
子どもの可能性を最大限に伸ばしてあげられるよう、1人1人に合った支援でサポートしていきたいものですね。