発達障害

療育は小学生になったらどう変わる?就学後の支援と選択肢をわかりやすく紹介

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こどもの小学校入学が近づくと、ランドセル選びや就学時健診など楽しみな反面、「小学生になったら、今の療育はどうなるの?」「勉強や集団生活についていけるかな?」と不安を感じる保護者の方も多いのではないでしょうか。

特に、発達の偏りや「グレーゾーン(診断はないけれど困り感がある状態)」のこどもを育てるご家庭にとって、就学という大きな環境変化は悩みの種になりやすいものです。

この記事では、小学生になったら療育の仕組みがどう変わるのか、そしてご家庭でどう判断していけばよいのかを、分りやすく解説します。

小学生になったら、療育はどう変わるの?

「小学生になったら、今まで通っていた療育はどうなるの?」という疑問に向けて、まずは制度の基本的な変化から整理していきましょう。

就学という節目を迎えると、こどもの取り巻く環境は大きく変わります。

しかし、保護者の皆様にまずお伝えしたいのは「小学校に上がったからといって、支援が途切れるわけではない」ということです。

結論|就学後も発達を支える仕組みは続く

乳幼児期から受けてきたサポートは、小学生になっても継続できます。

公的な制度を利用して、こどものペースに合わせた居場所や学びの場を確保することが可能です。

焦って「入学までに周りと同じにさせなきゃ」と思い詰める必要はありません。

制度の前提|児童発達支援は原則「就学前まで」

児童福祉法に基づく公的な療育サービスである「児童発達支援」は、原則として小学校就学前の未就学児が対象です。

そのため、卒園と同時に「児童発達支援」の利用は終了となります。

小学生からは、同じく児童福祉法で定められた「放課後等デイサービス」へと制度が変わります。

これを利用するためには、お住まいの自治体で新たに(あるいは更新の形で)「通所受給者証」の手続きを行う必要があります。

※明確な診断名がなくても、医師の意見書や自治体の判断によって「支援が必要(困り感がある)」と認められれば、受給者証を取得し利用することができます。

主な選択肢|放課後等デイサービス・学校内支援など

小学生の発達を支える選択肢は、主に「学校外」と「学校内」の2つに分かれます。

・学校外の支援(療育)……放課後等デイサービス

学校の授業終了後や、夏休みなどの長期休暇に通うことができる療育施設です。

 

・学校内の支援……通級指導教室、特別支援学級

文部科学省の調査によると、通常の学級に在籍しながらも「学習面や行動面で著しい困難を示す」児童生徒は、約8.8%いると推計されています。

こうしたこども向けに、一部の授業だけ別の教室でサポートを受ける「通級指導教室」や、少人数で手厚い指導を受ける「特別支援学級」などの選択肢があります。

このように、小学生になったら制度の名前は変わりますが、療育を通じてこどもの発達を支える仕組みは途切れることなく続いていきます。

(出典:文部科学省『通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果』2022年)

児童発達支援と放課後等デイサービス、何が違う?

それでは、小学生になったら通うことになる放課後等デイサービスガイドラインは、就学前の療育(児童発達支援)と比べてどのような違いがあるのでしょうか。

「名前が変わるだけ?」と思われがちですが、支援の目的やアプローチの方法も、こどもの成長に合わせてステップアップします。

支援の軸|「通園中心」から「学校生活中心」へ

児童発達支援が「日常の生活の基礎」であったのに対し、放課後等デイサービスは「学校生活を補完し、支える立場」へと役割が変わります。

こども家庭庁のガイドラインでも、放課後等デイサービスの役割は「学校との役割分担」「学校や家庭とは異なる、こどもが安心できる居場所づくり」であると明記されています。

(出典:こども家庭庁『放課後等デイサービスガイドライン』2024年)

求められる力|集団適応・生活スキルの比重

小学校では、「45分間座って授業を受ける」「時間割に合わせて行動する」「同年代の友達とルールを守って遊ぶ」など、高い集団適応能力が求められます。

そのため、放課後等デイサービスのプログラムは以下のような内容が中心になります。

  • 生活スキルの向上……忘れ物をしないための工夫、時計を見る練習
  • ソーシャルスキル(SST)……友達とのトラブル時の言葉遣い、気持ちのコントロール
  • 学習支援……宿題への取り組み方のサポート(※単なる学習塾ではなく、集中する環境作りや達成感を得る支援)

現場でよくある誤解|療育の質や重要性は下がらない

「小学生になったら、ただの預かり(学童保育の代わり)になるのでは?」と誤解されることもありますが、決してそうではありません。

自己肯定感が下がりやすい学童期において、「ありのままの自分でいられる場」「スモールステップで『できた!』を積み重ねる場」としての療育の重要性は、むしろ高まると言えます。

小学生になったら学校という新しい社会でのがんばりが増える分、安心できる療育の場としての役割がさらに重要になってきます。

小学生になっても療育は必要?迷ったときの考え方

「小学生になったら、もう療育は卒業したほうがいいのかな?」と迷ったときは、こどもとご家庭の毎日の様子からヒントを探してみましょう。

「うちの子は言葉も出ているし、なんとか普通学級に通えそう。放課後等デイサービスは必要ないの?」と迷われる保護者の方は非常に多いです。

そんな時は、以下の3つのポイントでこどもとご家庭の状況を見つめ直してください。

見るポイント①|学校での困りごとの有無

学校生活が始まってから、以下のようなサインがないか間接してみましょう。

  • 忘れ物やなくし物が極端に多い。
  • 友達とのコミュニケーションでトラブルが絶えない。
  • 授業中、じっとしているのが苦痛で立ち歩いてしまう。

これらは本人の努力不足ではなく、発達の特性による「困りごと」のサインです。

学校だけではフォローしきれない部分を、療育で補うことが有効です。

見るポイント②|本人の疲れ方・ストレス反応

学校では先生の指示に従い、周りに合わせようと必死に頑張っているこども(過剰適応)は少なくありません。

その結果、学校では問題なくみえても、

・家に帰ると些細なことで癇癪(かんしゃく)を起こす

・朝になると「学校に行きたくない」と頭痛や腹痛を訴える

といったストレス反応がでることがあります。

安心できる「第3の居場所」として療育を活用することで、心のガス抜きができます。

見るポイント③|家庭の負担感と限界

保護者の方ご自身の疲れやストレスも見逃してはいけません。

宿題を教えるのに毎日怒鳴ってしまったり、学校からの連絡に申請をすり減らしたりしてはいませんか?

放課後等デイサービスの重要な役割の1つとして「家族支援(レスパイトケア:ご家族の一時的な休息)」が挙げられています。

専門家に悩みを相談でき、こどもと物理的に少し離れてリフレッシュする時間を持つことは、家族の笑顔を守るためにとても大切です。

小学生になったらこうしなければいけない、と焦るのではなく、こどもの心がホッとできる療育の形を、ご家庭のペースで一生に見つけていきましょう。

(出典:こども家庭庁『放課後等デイサービスガイドライン』2024年)

 

放課後等デイサービスを続けるかどうかは、お子さまの学校生活や負担感によって変わってきます。

成長や環境の変化に応じて、その都度見直していくことが大切です。

こどもプラスでは、
「やめる」「続ける」を決める場ではなく、
これからの成長をどう支えるかを一緒に整理する時間を大切にしています。

必要だと感じたタイミングで、いつでもご相談ください。
お子さまの将来を、一緒に考えていきましょう。

この記事を書いた人
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発達支援に特化した放課後等デイサービスを全国190教室以上展開する「こどもプラス本部」は、筑波大学大学院博士課程修了・柳澤弘樹博士(体育科学)の研究成果を基に設立されました。
身体活動と脳機能に関する研究を行い、発達障がいのお子様向けの運動プログラム開発に貢献しています。

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