発達障害, 運動療育・運動遊び

ADHDの宿題に取りかかれない・できない悩みは運動療育で解決?

発達障害

多くの子どもたちにとって、宿題は嫌なものだと思いますが、発達障害の子どもには、「宿題に取りかかれない」という深刻な問題があります。

ADHDやLDの子どもたちが宿題に取りかかれないのは、単なる意志の問題ではありません。

この記事では、ADHDやLDの子どもたちが宿題に取りかかれない理由と、それを解決する運動療育についてご紹介していきます。

発達障害の子ども達が、宿題や勉強を「やらない」のではなく「できない」問題を説明します。

宿題に取りかかりたいけれどもできないADHD・LDの特性

ADHDやLDの子どもたちが宿題に取りかかれないのは、単なる意志の問題ではありません。

多くの子ども達にとって学校の宿題は嫌なものだと思いますが、発達障害やその特性を持つ子ども達が宿題をやらなかったり、宿題をやるようにいうとかんしゃくを起こす場合の理由はそういう次元の問題ではなく、「やりたくてもできない」その子なりの理由があることがほとんどです。

例えばLD(学習障害)特性では、知的発達に遅れはないものの、読み、書き、計算など特定の学習に困難を抱える状態があります。

具体的には、

  • 読字障害 文章を読むのが極端に遅かったり、読み間違ることが多い。
  • 書字障害 文字を書いたり文章を綴るのが難しい。
  • 算数障害 計算などが苦手。

などがあります。

ADHDの特性は、不注意、多動性、衝動性を主な特徴とする発達障害です。

具体的には、

  • 不注意 集中ができず、忘れ物や約束を忘れることが多い。
  • 多動性 じっとしていられない、常に何かを触っていたり、手足を動かす。
  • 衝動性 思ったことをすぐ口に出してしまう、感情の抑制が難しい。

などがあります。

このように個々の理由で、「やらない」のではなく「できない」のです。

LDやADHDへの理解があるだけでその後が大きく変わってくるので、発達障害の診断がないグレーゾーンの子でも、困っていることがあればその症状や特性に合わせた療育支援が大切になります。

このように、ADHDやLDの子どもたちが宿題に取りかかれないのは、単なる意志の問題ではありません。

関連記事:発達障害では学習面での遅れが出やすく個々に合った支援が必要です。

次に、発達障害の「宿題・勉強ができない」を解決するためにおすすめの運動療育についてご紹介していきます。

発達障害の「宿題・勉強ができない」を解決するには運動療育がおすすめ!

発達障害児のできる力を養うには、運動を取り入れた療育がおすすめです。

LDやADHDの子ども達が宿題・勉強に取り掛かるには、集中力や苦手意識の克服が求められます。

体を動かすことで、心身の発達が期待できます。

今日は、こどもプラスの放課後等デイサービスで提供している運動療育プログラムから「クマ歩きでコーンひっくり返し競争」をご紹介します。

1.準備

  • ・床に多数のマーカーコーンをランダムに配置します。
  • ・コーンは表向きと裏向きにしてばら撒いておきます。

2.チーム分けとルール

・子どもたちは2つのチームに分かれます。

・コーンのある場所を中心にして、チームごとに左右に位置取ります。

・スタートの合図と共に、子どもたちはクマ歩きの姿勢で一斉にスタートします。

・1つのチームは裏向きのコーンを表に、もう1つのチームは表向きのコーンを裏に返します。

・一定時間内に多くのコーンをひっくり返したチームが勝ちです。

どちらがたくさんひっくり返すことができるか競争して遊びます。

3.クマ歩きの方法

四つんばいの姿勢から膝とお尻を少し上げ、クマのように歩きます。

4.ゲームのバリエーション

・カンガルージャンプ 足を閉じた状態でジャンプし、コーンをひっくり返す際には足を閉じたまましゃがみます。

これにより難易度が上がります。

5.目的、効果

・身体能力の向上

腕の支持力強化:クマ歩きは腕で体を支えるため、腕の力が鍛えられます。

全身のバランス感覚:腹筋と背筋を使い、体全体のバランスを取りながら動くことで、全身のバランス感覚が向上します。

協調性の向上:チームで行動することで、協調性やチームワークをはぐぐむことができます。

・認知能力の向上

集中力の向上:姿勢を保つためには集中力が必要であり、クマ歩きを通じて集中力が高まります。

空間認知能力:コーンをひっくり返す動作は、空間認知力を要するため、この能力が発達します。

・その他の効果

模倣力と想像力:クマの動きをマネすることで、子どもたちの模倣力と想像力が養われます。

運動の基礎作り:クマ歩きは運動の土台作りにも役立ち、跳び箱や逆上がりなどの運動技能にも良い影響を与えます。

これらのことを踏まえて、子ども達に合わせた遊び方で、楽しく参加できるように工夫して提供していってください。

このように、発達障害児のできる力を養うには、運動を取り入れた療育がおすすめです。

こどもプラスが運営するInstagramの公式アカウントでも、クマ歩きに関する運動遊びを紹介しています。

画像付きで解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

クマ歩きに関する運動遊びをもっと知りたい方は、こちらの療育プログラムも参考にしていただけます。