やんちゃな男の子?子どもの発達障害を見逃さないためには!
発達障害を持つ子どもたちの中には、やんちゃな男の子として誤解されがちなケースがあります。
ADHDや発達障害は、単なるやんちゃな男の子などではなく、注意力の欠如や多動性など、さまざまな形で現れることがあります。
時には、見過ごされがちなADHDのサインが隠れていることもあります。
今回は、子どものADHDを見過ごさないためのポイントや運動療育プログラムについてご紹介していきます。
やんちゃな男の子のイメージ?ADHDを見過ごさないためには
ADHDというと、専門的な知識のない多くの人は「やんちゃで落ち着きがない乱暴な男の子」といったイメージを持っていると思います。
しかし、ADHDの特徴である「不注意」 「多動性」 「衝動性」は全てが強く現れるわけではなく、特に女の子のADHDでは「不注意」だけが身だつことが多いので見過ごされやすくなります。
発達障害だと診断されないままだと、自分の不注意さに落ち込み、二次障害を患ってしまうこともあるので注意が必要です。
では、子どものADHDなどの発達障害を見過ごさないためにはどうしたら良いか、支援はどうするのが適切でしょうか。
重要なポイントをいくつかご説明します。
1.ADHDの症状を理解する。
ADHDの症状は「不注意」 「多動性」 「衝動性」の特徴があります。
全ての子どもに同じように症状が現れるわけではありません。
特に女の子の場合、「不注意」だけが目立つことが多く、見過ごされやすいです。
例えば、授業に集中できなかったり、忘れ物をする子どもがいたら、ただの「おっちょこちょい」と見なさずにADHDの可能性も考えてみましょう。
また、ADHDの子どもは、不注意特性が現れやすい「不注意優勢」、多動・衝動性が現れやすい「多動・衝動優勢」、どちらも同様に現れる「混成」といった形で異なります。
これらの特性を理解し、それぞれの子どもに合わせた対応を取ることが大切です。
2.二次障害のリスクを認識する
ADHDが適切に診断されずに放置されあると、子どもが自分の不注意さや多動性に悩み、自己評価が低くなってしまうことがあります。
その結果、うつ病や不安障害などの二次障害を引き起こすリスクがあります。
早期にADHDを認識し、適切な支援を行うことで、二次障害の発生を予防することができます。
3.周囲の理解と協力
家庭や学校での周囲の理解を得るために、ADHDの症状があることを伝え、サポートをお願いすることも大切です。
小さいことは保護者や教師が主体となりますが、年齢が上がるにつれて本人が自ら交渉することも求められます。
ADHDの診断や治療には、専門の医師や心理士のサポートが必要です。
子どもの行動や学習に問題があると感じたら、早めに専門家に相談することが大切です。
学校や放課後等デイサービスのスタッフとも連携をし、子どもに最適な支援を提供する環境を整えましょう。
4.運動療育プログラムの活用
こどもプラスのような放課後等デイサービスで提供されている運動療育プログラムは、ADHDの子どもにとっても非常に効果があります。
運動療育プログラムを通じて、体を動かし、刺激をすることで、集中力や記憶力を高めることも期待できます。
子どものADHDを見過ごさないためには、これらのポイントに注意しながら、周囲の大人が積極的にサポートしていくことが大切です。
このように、ADHDというと、専門的な知識のない多くの人は「やんちゃで落ち着きがない乱暴な男の子」といったイメージを持っていることもあるため、正しい知識をつけて支援をしていきましょう。
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次に、こどもプラスの放課後等デイサービスで提供している運動療育プログラム「さるのカップキック」をご紹介します。
運動療育プログラム「さるのカップキック」
こどもプラスの放課後等デイサービスで提供している運動療育プログラム「さるのカップキック」をご紹介します。
1.準備
・鉄棒を用意し、子どもがぶら下がれるようにします。
・赤と青などの異なる色のカップを用意します。
2.おさるさんに変身
・子どもは鉄棒にぶら下がり、おさるさんになりきってもらいます。
・指導者は、子どものお腹くらいの高さにカップを持ち、子どもがキックできるようにします。
3.指示を出す
・指導者は、子どもにどちらの色のカップをキックするかを伝えます。
例えば「赤いカップをキックしてね」と伝えます。
4.キック
・子どもは指示された色のカップをキックします。
・両足を揃えてキックできるのが理想ですが、最初は片足キックでもOKです。
5.姿勢の確認
・カップをキックする時は、肘を曲げて脇を締めることで、体を左右に振らずに正確なキックができます。
6.遊びを通じた練習
・子どもが慣れるまで、何度も繰り返し練習しましょう。
・おさるさんやりんごぶら下がりなどの遊びをたくさん取り入れて、ぶら下がる姿勢を安定させます。
この時も5.の姿勢は意識していきましょう。
7.ステップアップ
・子どもが慣れてきたら「赤⇒赤⇒青」などの順番を先に伝え、記憶力を刺激する遊び方も試します。
8.効果
・判断力:指示された色のカップをキックすることで、目で見て判断する力が鍛えられます。
・抑制力:蹴ってはいけない色を指定することで、抑制力を育てることができます。
・身体能力:腹筋、腕の力などを養うことができます。
・認知機能:記憶力を刺激する遊び方を取り入れることで、認知機能が発達します。
・前頭前野の活性化:腕に力を入れてぶら下がっている状態で頭を使うことで、前頭前野を活発に働かせることができます。
このように、「さるのカップキック」は、楽しみながら多くの重要な能力を同時に鍛えることができ、ADHDや他の発達障害を持つ子どもたちにとって非常に効果的な運動療育プログラムです。
こどもプラスの放課後等デイサービスで提供している運動療育プログラム「さるのカップキック」をご紹介しました。
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