発達障がいの子どもは体が固い!柔軟性を獲得し体幹をきたえる運動療育
お子様の身体が固いことに、お悩みの保護者様もいらっしゃるでしょう。
身体が固いと、手足を円滑に動かせず、運動が苦手になりがちです。運動を積極的にしないと、日常生活に必要な筋肉が十分に育ちません。身体の成長や体力の低下が心配です。
運動能力が低いことで、保育所や学校での集団生活でも、困難を抱えやすくなるでしょう。身体の固さには、発達障がいの特性が影響している可能性があります。障がい特性で身体を上手に動かせず、筋肉が硬くなってしまうのです。
発達障がいは、周囲が特性を理解し、適切に支援することで、症状を緩和できる可能性があります。
この記事では、身体の柔軟性がない発達障がいの特性を説明します。お子様の困りごとの原因を理解できるでしょう。
有効な支援方法として、運動療育を提案します。遊びながら体を動かすことで、子ども達の運動能力が高められます。放課後等デイサービスの「こどもプラス」が提供する運動療育も紹介しますので、参考にしてください。
1.お子様の体が固い?考えられる3つの原因
お子様の身体が固い場合、3つの原因が考えられます。
- 成長期特有の症状
- 運動不足
- 発達障がい
「体が固いから発達障がいではないか」と先入観を持たず、冷静にお子様の状態を見極めましょう。
1-1.筋肉と骨の成長のアンバランス
身体の固さを生む原因の1つに、筋肉と骨の成長のアンバランスが挙げられます。これは成長期特有の症状です。
成長期に背が伸びるのは、骨が伸びているからです。成長期の子どもの骨には、両端に「成長軟骨」と呼ばれる部分があります。成長軟骨で新しい骨が作られ、骨が伸びる仕組みです。
1-1-1.成長軟骨は身体の成長にしたがい徐々になくなる
骨が伸びれば、筋肉も同時に伸びなければなりません。しかし成長期には、しばしば成長軟骨での骨の伸びが、筋肉の伸びを上回ります。短い筋肉が無理に引っ張られることで、筋肉は硬く伸ばしづらくなります。筋肉が硬化し、身体が固くなるのです。
成長軟骨は、身体の成長にしたがい徐々になくなります。日本小児整形外科学会によると、身長の伸びのピークは、男子が小学6年生、女子は同4年生です。
身長の伸びに起因する身体の固さは、お子様の成長とともになくなります。
(参照:成長期のスポーツ障害-早期発見と予防のために- | 日本小児整形外科学会スポーツ委員会)
1-2.日ごろの運動不足による筋肉の硬化
筋肉はたくさんの筋繊維でできています。運動不足で筋肉を使わないと、筋繊維がやせ細り、硬くなります。筋肉が硬化すると、身体は固く動きづらくなります。
文部科学省によると、子どもの体力や運動能力は、昭和60年ころから低下傾向が続いています。
原因に挙げられるのが、子どもを取り巻く環境の変化です。外遊びに使える時間、空間、仲間が減少したことで、積極的に外で遊ぶことが少なくなり、身体を使わなくなりました。
現代っ子は、身体が固くなる環境に置かれているのです。
身体の柔軟性を保つには、生活圏内に身体が動かせる場所を探すことが大切です。、運動する機会を設けましょう。
(参照:子どもの体力向上のための総合的な方策について(答申) | 文部科学省)
1-3.発達障がいの影響
発達障がいも、身体が固い原因になります。障がい特性により、身体をうまく動かせず、筋肉が硬化しがちだからです。
日常生活で動きがぎくしゃくすることが多く、身体が固い印象を周囲にも与えます。お子様が発達障がいの場合、身長の伸びが緩やかになるのを待っても、運動習慣をつけても、解決には至りません。
障がい特性を理解し、本人にあった支援をおこなうことで、少しずつ運動の苦手が克服できます。
発達障がいには、さまざまな個性・特徴があります。身体の固さだけで断定せず、多角的に判断しましょう。
2.体の柔軟性がない原因になる発達障がい
発達障がいのうち、身体の柔軟性がない原因になるのは、発達性協調運動障がいと、自閉スペクトラム症です。
2-1.ぎこちない動きで体が固く感じられる発達性協調運動障がい
発達性協調運動障がい(DCD)は、知的能力や言語、運動機能に影響する疾患がないにもかかわらず、協調運動が苦手な発達障がいです。
協調運動とは、五感や姿勢、手足の動きなどの感覚をまとめ、適切な運動を命令する脳機能です。DCDの人は、感覚をうまくまとめられず、身体に適切な命令を下せません。
ボールを投げるとき、相手に向けて上手く届けられるのは、目で捉えた相手の位置情報から、脳が適切な身体の使い方を判断するからです。
腕の振りかたや放る強さは、脳の命令で決定されます。DCDの人は脳が適切な命令を下せないため、動きがぎこちなくなります。ボールはあらぬ方向へ飛んでいくでしょう。
【DCDの特徴】
ボールを投げるとき以外にも、DCDの特徴は、以下の困りごとになって現れます。
- 転んでも手が出ない
- ボタンをひとりではめられない
- 字が極端に下手
- 箸を上手に扱えない
- 靴ひもを結べない
- どんなに練習しても自転車に乗れない
お子様に該当する症状が複数ある場合、専門機関への相談が必要です。
2-1-1.発達性協調運動障がいの子どもは体が固く見える
DCDの子どもは、身体の動きがぎこちなく、円滑に動かせません。
ちぐはぐな手足の動きや、身体の反応の鈍さを見ていると、つい「この子は体が固いのではないか」と感じられます。協調運動の苦手が、身体を固く見せているのです。
DCDの子どもの身体が実際に固いかと言えば、固い傾向が強いでしょう。
協調運動が苦手な子どもは、運動に苦手意識を持ちます。積極的に身体を動かそうとしないため、筋肉が硬直しがちです。結果として身体が固くなります。
2-2.運動音痴で筋肉が硬直しがちな自閉スペクトラム症
自閉スペクトラム症(ASD)は、独特の感性や、こだわりの強さが特徴の発達障がいです。下記の症状が幼少期から現れやすく、学校生活でしばしば困難に直面します。
- 人との適切な距離がわからず、人間関係の構築が困難
- 想像力が乏しく、場の空気を読めない
- 繰り返しの行動を好む
- こだわりが強く、融通が利かない
- 感覚が過敏、または極端に鈍い
- 運動が苦手
ASDの人は、運動制御にかかわる神経活動が正常におこなわれない特性を持っています。脳からの命令を身体が正常に受け取れないため、運動の苦手が生じます。
ASDの子どもは、運動に強い苦手意識があり、身体を動かさなくなりがちです。筋肉が硬化し、身体が固くなります。
関連記事:運動が苦手なアスペルガー症候群でも遊びながら改善!運動音痴の問題と克服方法
2-3.ADHDの子どもの体が固いと言われる理由
注意欠陥・多動(ADHD)の子どもも、身体が固いと言われます。
ADHDには、運動能力の低さに結びつく特性はありません。発達性協調運動障がい(DCD)を併発することが多いため、DCDの特徴で身体が固くなります。
ADHDの半数以上がDCDを併発しているとのデータもあります。
(参照 Motor coordination and kinesthesis in boys with attention deficit-hyperactivity disorder. | Piek J.P.,Pitcher,T.M.,&Hay,D. A.)
3.体が固いために子ども達が日常で感じる苦労
身体が固いと、子ども達は日常生活でさまざまな困難に直面します。
運動には子どもの身体をつくる重要な役割があります。運動が苦手なことで、成長が阻害される可能性もあるでしょう。
4つの苦労を具体的に解説します。
3-1.体育や集団行動を嫌いになり、精神的な影響が出る
身体が固いと思うように動けず、体育の授業や身体を使う集団行動(お遊戯会や運動会など)を嫌いになりがちです。
周囲にあわせることを強要され、自分のペースで行動できないため、運動を楽しめません。周囲の動きについていけず、不器用さを露呈する場面が多いでしょう。
周囲から浮くことで、子どもは疎外感や自己否定感を持ちます。落ち込みが激しくなったり、心を閉ざしたりと、精神的な影響も現れかねません。
保育所や学校に行きたがらなくなることも考えられます。精神的な影響が出る前に、周囲の大人が特性(個性)に気づき、無理なく身体が動かせるよう環境を整えなければなりません。
3-2.運動不足で体をきたえられず風邪をひきやすい
身体が固いと動くことを嫌がり、運動不足になりがちです。運動不足が続くと、体力はつきません。
体力には、体内外からのストレスに耐える免疫力も含まれます。外から侵入するウイルスに免疫が働かず、風邪を引きやすくなります。
免疫力を高めるには、適度な運動を習慣づけることが大切です。
3-2-2.適度な運動量で免疫は高まる
人により個体差はあるものの、最大酸素摂取量の50%〜60%の力で、1日20分〜60分の運動を週3回以上長期継続するのが良いと言われています。
小学校の体育は、上記条件に当てはまります。小学校の標準授業時間数を確認すると、体育の授業時間数は週2.6回〜3回(1回45分)です。
「最大酸素摂取の50%〜60%の力」とは、きつすぎも緩すぎもしない、適度な運動量です。体育の授業で適度な運動ができれば、免疫力は高まります。
身体が固い子ども達は、体育で周囲にあわせられず、満足な運動ができません。家庭や習い事をとおし、本人のペースで体育と同等の運動ができる環境を用意しなければなりません。
(参照:運動と免疫 | 日本補完代替医療学会誌 第1巻 第1号)
(参照:小学校の標準授業時数について | 中央教育審議会 初等中等教育分科会)
3-3.日常生活に必要な筋肉がつかない
同じ体格で同程度の体重でも、運動を習慣化している人のほうが、筋肉量は多くなります。身体が固く、運動を嫌う状態が続くと、筋肉は増えません。
立つ、歩く、座るなどの基本的な行動は、筋肉があるからおこなえます。筋肉がつかないと、基本的な動作をできず、日常生活は円滑に送れません。
筋肉が成長するには、成長ホルモンが必要です。成長ホルモンは、成長期でも、とくに睡眠時に多く分泌されます。本来、成長期は筋肉の発達がもっとも望める時期です。
身体が固く運動を遠ざけていると、筋肉の発達させやすい適期を逃します。
(参照:健康維持のためのスポーツと栄養 | 大阪市立大学保健体育研究室)
3-4.足首の筋肉が硬いためしゃがみづらい
身体が固いと、足首の筋肉も硬くなる傾向があります。
足首を曲げる、伸ばす、ひねる動作には、ふくらはぎの筋肉を使います。ふくらはぎの筋肉が硬くなると、足首がうまく動きません。動かないことで、足首も固くなります。
足首の動作に不自由が生じると、しゃがむことが難しくなります。しゃがもうとすると、かかとが床から離れてしまうか、後ろに転んでしまうのです。子ども達の日常生活を考えると、しゃがめないこと自体に大きなマイナスはありません。
しかし、しゃがめない状態を放置していると、ひょんなことから同じような動作をしたときに怪我する原因になります。
足首が円滑に動かないことによる、膝への負担も見過ごせません。身体全体の固さを解消することで、足首の固さも改善するべきでしょう。
4.体の固さだけではない!発達障がいは体幹の弱さも招く
発達障がいの子どもが苦労するのは、身体の固さだけではありません。発達障がいは体幹の弱さも招きます。
4-1.体幹とは
体幹とは、頭と手足を除いた胴体部分です。腹部の内臓がおさまっている「腹腔(ふくこう)」の周辺が中心です。体幹をきたえると、身体の中心がしっかりします。
体幹には、2つの大切な役割があります。
- 姿勢を安定させる
- 身体を動かす中心になる
発達障がいの子どもは体幹が弱いため、姿勢を保持することも、身体を円滑に動かすことも苦手です。
4-2.発達障がいの子どもはなぜ体幹が弱いか
発達障がいの子どもの体幹が弱いのは、筋肉の発達が遅れがちだからです。
筋肉は外部からの刺激が多いほど早く成長します。視覚や触覚が刺激されると、脳は刺激を整理・処理し、身体に命令を送ります。
筋肉が命令に従って動くことで、さまざまな反応(運動)が起こります。刺激が送られる機会が多いほど、筋肉の動きも活発になります。
<筋肉が成長する流れ>
外部からの刺激→脳→身体→反応(運動)→筋肉の動きが活発化 |
発達障がいの子ども達は、外部からの刺激に興味を示さないことや、刺激から受ける感覚を嫌うことがあります。脳に刺激が送られず、筋肉の発達が遅れます。
体幹は、腹横筋、骨盤底筋、多裂筋、横隔膜などさまざまな筋肉から成り立ちます。刺激が少ないと、体幹を構成する筋肉が成長しません。いつまでも体幹が弱いままなのです。
5.体幹の弱さが子ども達にもたらす悪影響
体幹の弱さが子ども達にもたらす悪影響を2つ紹介します。
体幹は姿勢の制御と、運動の中心を担う部分です。体幹が弱いと、日常生活でさまざまな苦労に直面します。
5-1.体幹が弱いと姿勢が崩れる
姿勢を保つには、腹筋周りの筋肉が必要です。体幹が弱い子どもは、腹筋周りの筋肉が未熟で、姿勢を保てません。
- 椅子に座っていられず崩れ落ちる
- ふらふらしてまっすぐ歩けない
などの困り事が起こります。
椅子に長く座っていられないため、勉強にも集中できません。結果として、成績に影響することもあります。
5-2.体がぐにゃぐちゃで怪我をする
体幹が弱いと、胴体に筋肉がつかず身体がぐにゃぐにゃになります。身体全体に力がないため、走れば転び、よく怪我をします。
怪我が多いと、親も安心して子どもを遊ばせられません。身体を動かす遊びが禁じられると、いつまでも体幹は弱いままです。
発達障がいの子どもには、本人が嫌がらず、興味の持てる遊びを提案すると良いでしょう。少しずつ身体を動かしながら、体幹の弱さを克服していきます。
関連記事:なぜ発達障害(ASD・ADHD)だと体幹が弱い?3つの理由と改善策
6.体を柔らかくし体幹をきたえる運動療育
身体を柔らかくし体幹をきたえるには、運動療育をおすすめします。
療育とは、障がいがある子どもに提供する教育的・医療的支援です。乳幼児が対象の児童発達支援や、小学生〜高校生が対象の放課後等デイサービスで支援を受けられます。
療育メニューは、事業所ごとにさまざまです。運動を軸に据える事業所を選べば、運動能力に困難があるお子様も、楽しみながら能力を伸ばせます。
6-1.運動が発達障がいにおよぼす効果
運動には二つの効果があります。
- 身体を動かすことで、筋肉の発達が促進され、身体能力が高まる
- 脳が活性化され、集中力が高まる
発達障がいには、どちらの効果も大切です。
発達障がいの子ども達は、身体の固さや、体幹の弱さに悩みを抱えています。運動を楽しむ習慣がつけば、運動能力への悩みが解消されます。
集中力の獲得も大切です。発達障がいの子どもは、注意力の散漫や、興味の偏りにより、目の前の物事に集中しづらい特性があります。
運動は脳を活性化させ、覚醒させます。運動することで、集中が難しい子どもでも、目の前の物事に向きあえるようになるでしょう。
運動後に脳が覚醒した状態で、勉強や創作に取り組むと、効果を実感しやすくなります。
6-2.成長段階や障がい特性にあわせたメニューが提供されているか
運動療育は、成長段階や障がい特性に配慮されたプログラムを選びます。
運動をおこなうだけなら、保育所の外遊びや、学校の体育でも十分です。
しかし発達障がいの子ども達は、集団のペースにあわせづらいため、保育所や学校では思うように体を動かせません。
療育で最優先するのは、子ども達が存分に身体を動かせることです。
保護者が教室選びで注意したいのは、個別に対応するメニューが提供されている施設を選ぶことです。
発達障がいの子どもには、凹凸があります。集団メニューだけでなく、障がい特性や発達段階を考慮した個別プログラムがなければ、効果を実感しづらいでしょう。
6-3.遊びながら体幹をきたえる
運動療育は、遊びであることも大切です。遊びながら体幹をきたえ、身体の固さを解消します。
運動が学習の一環になると、「できること」が優先されます。発達障がいの子ども達には、できることを押しつけるべきではありません。
障がい特性は、本人の努力で乗り越えられるものではないからです。一人ひとりの個性にあわせ、楽しみながら運動しましょう。
運動療育を軸に据える多くの事業所は、遊びがメインの「運動遊び」を提供しています。遊びとして楽しむ中で、運動能力を高める狙いです。
7.体幹を鍛える運動療育なら「こどもプラス」
私たち「こどもプラス」は、運動療育を軸にした、総合型の児童発達支援・放課後等デイサービスです。全国に190拠点を持ち、障がいがある子ども達を支援しています。
こどもプラスの運動療育は、脳科学に裏付けられ、体幹を鍛えるのにも、高い効果が期待できます。運動遊びのメニューも豊富です。
7-1.こどもプラスの運動療育
こどもプラスの運動療育は、脳科学に裏付けられています。
考案者の柳沢秋孝先生(松本短期大学教授)は、幼児期の子どもを対象にした運動遊びの研究に着手し、研究歴は約40年におよびます。
脳科学の裏づけを取りながら、発達障がいの子ども達に有効なプログラムを完成させました。
高い効果は徐々に世間に浸透し、全国各地の教育委員会や保育所、学校で採用されてきました。ベネッセやポピーなど一般企業のブランドでも、採用された実績があります。
現在も研究の手を止めることなく、毎月新たな運動遊びを考案しています。運動遊びのバリエーションは広く、さまざまな発達段階、特性の子ども達に対応可能です。
こどもプラスのInstagramアカウントで、運動遊びを紹介しています。動画付きで解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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7-2.運動療育プログラム「棒くぐり」
こどもプラスで提供している運動療育プログラムから「棒くぐり」をご紹介します。
棒や縄を使って低めの障害物を作り、子ども達はワニ歩きで下をくぐり抜けます。頭やお尻が障害物に当たりやすいので気をつけましょう。
障害物に当たらないよう意識することで、空間認知能力や身体周辺感覚の向上につながります。
手のひらで体を引きつけながら、足の親指で地面を蹴り、手と足の力で進みます。
足の親指で地面を蹴るには、足を股関節から大きく開かなければなりません。先生が後ろから補助につき、正しい動きができるよう手助けしてください。
障害物の数や高さなどでレベル調整しながら、全身の力を使い、動く力を高めましょう。
体幹が鍛えられる運動遊びをもっと知りたい人は、以下の記事もご覧ください。
さいごに
お子様の身体が固いことには、3つの原因が考えられます。
- 骨の成長に筋肉の成長が追いつかない
- 運動不足
- 発達障がい
身体の固さに影響する発達障がいは、発達性協調運動障がい(DCD)と自閉スペクトラム症(ASD)です。DCDの子どもは、協調運動が苦手で動きがぎこちないため、周囲に身体が固い印象を与えます。
ASDの子どもは、脳からの命令を身体が正常に受け取れず、運動音痴になりがちです。身体を積極的に動かさず、筋肉が硬直し体も固くなります。
発達障がいの子ども達は、体幹の弱さも課題です。外部に興味を示さない特性により、脳が受け取る刺激が少なく、筋肉の反応(運動)を増やせません。
体幹の弱さは、姿勢の保持や怪我の増加につながります。身体の固さと同時に対処しなければなりません。身体の固さや体幹の弱さを解決する有効な方法は、児童発達支援や放課後等デイサービスで提供される運動療育です。
障がい特性や発達段階にあわせた運動遊びで、子ども達は楽しく身体を動かします。徐々に運動能力を獲得し、問題が解決されるでしょう。
運動療育は、放課後等デイサービス「こどもプラス」の教室でも提供しています。
こどもプラスの運動療育は、脳科学に裏づけられた高い効果と、毎月開発される豊富なメニューが特色です。
全国に190教室があります。興味のある保護者様は、各教室までお気軽にお問いあわせください。随時体験やご相談も可能です。