ADHD, 運動療育・運動遊び

ADHD脳の特性に合わせた働きかけで効果的にステップアップを目指せます。 放課後等デイサービスの運動療育プログラム

発達障害児と定型発達児の脳にはいろいろな違いがあることが
わかっています。

ADHDでやる気が出ない人の特徴

たとえばADHDの人は、脳の特性から、なかなかやる気が出ないと言われています。やらなければならない宿題や仕事が手につきません。やる気が起きたとしても、集中力が持続しづらい特徴もあります。

ADHDによりやる気が起こりづらいのは、脳の働きが関係しています。その1つが実行機能です。

実行機能とは、ある課題に取り掛かるために、行動や考えをコントロールする機能のことです。実行機能が弱いと目標達成するためのスケジュール・段取りを立てられず、物事を効率よく進められません。考えを突き詰めず、衝動的な行動に走ってしまうこともあるでしょう。

また、ADHDの子の脳は、報酬系の働きが弱いといわれています。

報酬系が弱いと、言葉で褒められただけでは喜びを感じにくく、なかなか次につなげていくのが難しいということがあります。

そのため、ただ言葉で褒めるだけではなく、
目に見える形でシールやご褒美をあげることでやる気を高めたり、
良い行動の継続につなげていくという方法も有効です。

この方法では、目標を立ててそれに向かって行動するということの
練習にもなるので、個々に合わせた方法で
うまく取り入れることがおすすめです。

子ども達の特性をうまく活かしながら力を伸ばしていきましょう。

関連記事:ADHDで頭の中がごちゃごちゃする原因と脳内多動を静め整理する対処法

やる気が出ないADHDの子どもにおすすめの運動遊び

今日は、こどもプラスの放課後等デイサービスで提供している
運動療育プログラムから「しゃがみカニ歩き」をご紹介します。

平均台の上に横向きに乗り、しゃがんでカニ歩きをします。
背すじを伸ばしてつま先立ちで歩き、両手は顔の横で
チョキにしておきます。

しゃがんで前向きに歩くアヒル歩きでは、膝とももを前後に動かせば
良いのでそこまで難しくありませんが、横歩きでは足の稼動箇所が制限され、
難易度が高い動きになります。

さらに平均台の上を歩かなければいけないので、
よりバランス力や足の踏ん張り力が必要になります。

バランスをとるためには腕を使うとやりやすいですが、
今回は顔の横でチョキに固定しているので
バランスがとりにくくなります。

そのため、全身の筋力を調整してバランスをとる力が強く育ち、
体や感覚の成長を促すことができます。

この筋力調整ができるようになると、普段先生の話を聞く時にも
体を止められるようになってきます。

バランス力がとりにくい子は、無理に手をチョキにしなくても構いません。
平地で練習をしたり指導者が手をつなぐ補助をしながら
少しずつステップアップしながら行なっていきましょう。

ほかにも、やる気がでないADHDの子どもにおすすめの運動遊びはこちら!

「忍者ゲーム」で聞く力や判断力、集中力を養いましょう。

判断力や切り替え力を養う「方向ジャンプ」をご紹介します。

工夫した「1本橋を渡る」でバランス力や集中力を高めます。

また、こどもプラスが運営するInstagramアカウントでは、判断力や集中力を高め、やる気アップにつながる運動遊びを紹介しています。ぜひ取り入れてみてください。