発達障害, 運動療育・運動遊び

発達障害の早期ケアとは?診断までの時間が長いって本当!?

発達障害

ここ近年、「発達障害」という言葉が身近になってきましたね。

発達障害の子どもにとって、診断までの時間は非常に重要です。

この記事では、発達障害の早期ケアの必要性と、診断までの時間を短縮する取り組みについてお伝えしていきます。

また、放課後等デイサービスでの運動療育プログラムについても紹介していきます。

発達障害の早期ケアって?診断までの時間ってどのくらい?

最近では発達障害の認知度が高まり、自分や子どもが発達障害ではないかと受診するケースが増え、診断までの時間が長くなっています。

実際に発達障害と診断される人も多くなっており、その割合に対して診療できる医療機関が不足しているため、初回の診療まで3ヶ月~4ヶ月待つこともあります。

発達障害の症状改善には早期のケアが重要ですので、私たちの放課後等デイサービスでも、一人一人に寄り添った支援を心がけています。

発達障害の早期ケアとは、発達障害が疑われる子どもに対して、できるだけ早い段階で適切な支援を提供することを指します。

この早期介入により、子どもの発達を促し、将来的な学習や社会生活における困難を軽減することが目的です。

具体的には、以下のような取り組みが含まれます。

・発達評価とアセスメント:専門家による定期的な発達評価を行い、個々の子どものニーズに合わせた支援計画を立てます。

・早期教育プログラム:言語や社会性、運動能力などの発達を促すための教育プログラムを提供します。

・家族への支援:家族が子どもの発達を理解し、日常生活での支援ができるように、情報提供やトレーニングを行います。

・地域社会との連携:学校や地域の支援機関と連携し、子どもが社会の一員として参加できるような環境を整えます。

早期ケアは、発達障害のある子どもが持つ潜在能力を引き出し、社会において自立し、充実した生活を送るためのステップとなります。

また厚生労働省は、発達障害専門医療機関ネットワーク構築事業を通じて、診断までの時間を短縮するための施策を実施しています。

この事業の目的は、医師以外の専門家による情報収集や評価を行い、医師の負担を減らして診療時間を短縮することです。

医師が直接行わなければならない作業を減らすことで、診断までの時間を短縮できるとされています。

この取り組みにより、初診までの待ち時間が平均で2ヶ月ほど短くなっているとの報告もあります。

このような取り組みにより、発達障害の早期発見と早期ケアが促進されることが期待されています。

では、発達障害のケアとして、放課後等デイサービスではどのようなプログラムが実施されているのか見てみましょう。

発達障害:放デイ運動療育プログラムの紹介

「こどもプラス」の放課後等デイサービスで行われている運動療育のご紹介をします。

運動療育プログラムの一環として「大縄跳びの走り抜け」を提供しています。

この活動では、指導者が一定のリズムで大縄を回し、子どもたちはその中を一気に走り抜けます。

途中で速度が遅くなったり止まってしまうと縄に引っ掛かる可能性があるので、最初にしっかり指導することが大切です。

中にはどうしても途中でスピードが遅くなってしまう子がいるので、縄を回すスピードを調節して当たらないようにしながら、途中で止まってしまわないことを覚えます。

また、縄のリズムと走り出すタイミングを合わせなければスピードうんぬんの前に縄に当たってしまうので、リズムがつかめるように声かけをしたり、上手な子とペアを組んで引っ張っていってもらったりします。

他の子と一緒に走ることで相手を意識する必要があり、社会性が育ちますが、無理に引っ張ってしまったりしないように子どもの特性をよく見極めながら、無理なくできるように配慮しましょう。

大縄跳びに関する運動遊びをもっと知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。