聞く力の弱い自閉症の子には伝え方に工夫が必要です。 放課後等デイサービスの運動療育プログラム
発達障害のある子どもの聞く力をテーマに記事をお届けします。
発達障害・ASDに見られる聞く力が弱い特性
たとえば、発達障害の中でも、ASD(自閉症スペクトラム)の子ども達は、
人の話に注意を向けて聞くことがとても苦手と言われています。
他人の話に興味が持てず、自分のことばかり話しがちなのが特徴です。
また耳からの情報を認知する力が弱く、正確に話が伝わりづらいこともあります。
急に話しかけると違うことに意識がいっていて
聞いていないこともあります。
まず「先生がお話します。聞いてね。」などと
こちらに注意を向けてから話すことがポイントです。
ただ、1人1人言葉の発達度合いや理解度に差があるので、
その子に適した声掛けや指示の仕方を見つけることが大切です。
自閉症のことをもっと知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
- ASDの子どもは独り言が多い?ずっと喋っている3つの理由とうるさい時の対処法
- 失敗を恐れる自閉症児には間違いを指摘せず修正することが大切です。
- 自閉症では脳の特性で言葉の理解やコミュニケーションが苦手です。
聞く力をはじめ発達障害の子どもの生きる力を養う運動遊び
こどもプラスの放課後等デイサービスで提供している
運動療育プログラムから「腕曲げ我慢ゲーム」をご紹介します。
鉄棒に逆手で肘を曲げてぶら下がります。
膝も曲げて体を小さくします。
この状態で、誰が一番長くぶら下がっていられるか競争をします。
腹筋が弱いと足を持ち上げることができません。
また、顎を開くと腹筋に力が入りにくいので、
顎を閉めて腹筋に力を入れることを意識します。
競争は苦手な子もいるので、段階に応じて取り入れ、
楽しく参加できることを大切にしましょう。