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学習障害の二次障害とは?対応や予防について!認知行動療法が良い?

学習障害

学習障害(Learning Disability,LD)は、知的発達に問題がないのに、特定の学習能力に支障がでる状態を指します。

このような学習障害を持つ子どもへの理解と支援が不足すると、二次障害のリスクが高まります。

適切な理解とサポートが欠けた場合、心理的な壁ができてしまいます。

この記事では、学習障害へ二次障害とはどのようなものなのか、また、その予防方法についても詳しくお伝えしたいと思います。

学習障害の二次障害とは?

学習障害の二次障害とは、学習障害の子どもが適切なサポートを受けられず、思春期以降に学習障害とは別の症状を引き起こしたり、合併症を発症したりすることです。

以下は学習障害の二次障害の一部です。

不安障害

恐怖や不安が強く、日常生活に支障をきたす状態です。

抑うつ

気分が沈み、活動の意欲が低下する状態です。

強迫性障害

ある考えや行動を繰り返さざるを得ない状態です。

反抗挑戦性障害

反抗的な態度やキレやすさ、人をイライラさせる言動が特徴です。

行為障害

反社会的な行動(動物虐待、器物損壊、放火、万引きなど)が見られる状態です。

感情不安定、自傷行為

感情が不安定で、自分自身に危害を加える行動が見られます。

これらの二次障害を予防するためには、適切な治療やサポートを受けることが重要です。

このように、学習障害の二次障害とは、学習障害の子どもが適切なサポートを受けられず、思春期以降に学習障害とは別の症状を引き起こしたり、合併症を発症したりすることです。

では、学習障害の二次障害は、どのようにして予防ができるのでしょうか。

学習障害の二次障害は予防できるの?

学習障害の子どもの二次障害の予防への有効なアプローチとして、心理療法の1つである認知行動療法があります。

認知行動療法がどのように二次障害を予防するのかについて説明します。

自己肯定感の向上

認知行動療法は、自己肯定感を高めるためのスキルを教えることで、子どもの自信を育てていきます。

成功体験を積み重ねることで、学習障害に対するネガティブな感情を軽減し、ストレスを軽減させます。

問題解決スキルの習得

学習障害の子どもは、学業や日常生活で問題に直面することが多いです。

問題解決スキルを教えることで、ストレスを軽減し、二次障害を予防します。

感情の認識とコントロール

認知行動療法では、感情を認識し、適切にコントロールする方法を教えます。

学習障害によるストレスを軽減し、うつ病などの二次障害を予防します。

認知行動療法は、学習障害の子どもが健康的な心理適応を身につけるのに役立ちます。

早期からサポートを受けることで、二次障害を予防し、子どもの成長をサポートしていきましょう。

日頃から子どもの様子に気を配り、学習障害の徴候に早く気づくことが大切です。

このように、心理療法の1つである認知行動療法によって、学習障害の子どもの二次障害の予防を行うことができます。

次に、「こどもプラス」の放課後等デイサービスで行われている運動療育プログラムを見ていきましょう。

学習障害の二次障害予防にも!?運動療育プログラム「足引き飛行機」

「こどもプラス」の放課後等デイサービスで提供している運動療育プログラム「足引き飛行機」を紹介します。

子どもがうつ伏せになり、指導者が子どもの両足を持って引っ張る遊びです。

この遊びを通じて、子どもは首の筋肉から背筋にかけての刺激を受け、背筋を伸ばす効果があります。

顎を守るために首を持ち上げ、腕を飛行機の翼のように横にまっすぐ伸ばすことで、腕から背筋にかけての刺激を強化します。

無理をする必要はありませんが、できるだけ腕も飛行機のように伸ばしてあげていきましょう。

この遊びは、無理なく前進の調整力を養い、学習障害の子どもの自信を回復し、精神的な二次障害を予防するのにも役立ちます。

楽しみながら体を動かすことで、自己肯定感を高めるもできます。

また、全身に均等に力を入れて上半身を起こす必要があるため、全身の調整力やバランス感覚を養うことができます。

「こどもプラス」の放課後等デイサービスで提供している運動療育プログラム「足引き飛行機」を紹介しました。