発達障害, 運動療育・運動遊び

発達障害の子ども達は集団生活スキルを自然に身につけるのが難しいことがあります。 放課後等デイサービスの運動療育プログラム

発達障害を持つ子ども達が、保育園や幼稚園、小学校など
集団生活の場に入って生活を送る中では、
友達とのトラブルがあったり、先生の指示が聞けなかったり、
授業中困った行動をしてしまったり、
様々な問題が起こってきます。

「みんながやってるから自分もやろう」とか
「こういう言い方は相手を傷つけるかもしれないから
違う言い方にしよう」というようなことは、
他の子ども達は教えられなくても自然と学んでいくことが
できますが、発達障害の子ども達ではそれが難しいことがあります。

必要なスキルやノウハウを1つ1つ丁寧に教えていくことが
必要になります。
その中で、できることやできないこと、理解しやすい方法や
パニックになりやすい状況などその子の特性をしっかりと
理解し、ニーズに合った支援をしていくことが大切です。

今日は、こどもプラスの放課後等デイサービスの教室で
提供している運動療育プログラムの中から
「合図ダッシュ」をご紹介します。

3~5人くらいずつでスタートラインに並び、
かけっこのスタート姿勢をとります。
そして、合図があったらゴールに向かってダッシュをし、
ゴールラインの上でピタッと止まります。
ゴールラインを走り抜けるのではなく、
ピタッと止まるのがポイントです。

屋内で行なう場合は、壁に衝突しないようにゴールラインを
壁から5メートルほど手前にし、
できるだけゴールラインで止まれるように促してください。

慣れてきたら、スタート姿勢を体育座りやうつ伏せで
寝転んだ状態から始めてみるのもおすすめです。
そうすると、さらに合図をしっかり聞こうと集中力が育ち、
素早く体を起こす瞬発力や機敏性、柔軟性も高めることができます。

こうした運動あそびを通して、指示をよく聞くことや
ルールを守ること、他の人を意識して動くこと、
相手が不快にならない言い方を学んだり、
自分が嫌なことを言われた時の対応など
とても多くのことを覚え、身につけていくことができます。

楽しく活動に取り組むことができるように工夫しながら、
社会生活の中で役立つ力の習得をサポートしていきましょう。

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発達支援に特化した放課後等デイサービスを全国190教室以上展開する「こどもプラス本部」は、筑波大学大学院博士課程修了・柳澤弘樹博士(体育科学)の研究成果を基に設立されました。
身体活動と脳機能に関する研究を行い、発達障がいのお子様向けの運動プログラム開発に貢献しています。

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発達障がいのお子様向け放課後等デイサービス・児童発達支援 - こどもプラス
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