どんな良い活動でも子どもがやらされていると感じると効果がありません。 放課後等デイサービスの運動療育プログラム
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発達障害の子ども達にいろいろなことに取り組み、
生きていくのに必要な力を身に付けてほしいと思っても、
なかなか子どもがやる気を出してくれなかったり、
始めてもすぐに諦めてしまうという保護者の方の声があります。
子どものやる気を引き出すためには、子どもがやらされていると
感じながら行なう活動ではダメで、自ら興味を持って
取り組めるものを見つけてあげることが大事です。
療育活動でも、子どもが自主的に取り組みながら
興味の幅を広げていき力をつけていけるように
促していきましょう。
今日は、こどもプラスの放課後等デイサービスで提供している
運動療育プログラムから「サルクレーン車」をご紹介します。
まず鉄棒にぶら下がったら、下に置いてある物を
両足で挟むようにつかんで持ち上げ、前にいる指導者に渡したり、
指定された箱の中に入れます。
鉄棒が低いと辛いので高めの鉄棒を使い、
つかむ物も足でつかみやすいようなぬいぐるみや積み木などを
選ぶようにしてください。
つかむ位置は両足の親指の辺りで挟むのがポイントです。
そして、つかんだ物を持ち上げて運ぶことで
腹筋と太ももの筋力が鍛えられる遊びです。
少しずつ渡す位置を高い場所にしてみてください。
中には、足の指先をうまく使えずになかなか物がつかめなかったり、
腹筋が弱くて高く持ち上げられない子がいます。
つかみやすい物にしたり、つかめたら早めに受け取ってあげること、
お尻を支える補助をしてあげるなど
子どもに合わせた調整で成功に導いていきましょう。
そして少しずつ難易度を上げたり、他の要素を取り入れて
アレンジをしながら遊び、姿勢保持に必要な腹筋背筋、太ももの
筋力をしっかりと育て、日常生活での動作の向上や
学習に向かう姿勢作りにも役立てていきましょう。