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ADDとADHDの違いは多動性?発達障害の症状について!

ADHD

近頃、発達障害について注目される機会が増えてきて、認知度もあがってきましたね。

その中でも、「ADHD」や「ADD」という言葉を聞いたことがあるという人は多いのではないでしょか?

でも、聞いたことはあるけど、違いってあるの?よく知らないなという方もいらっしゃると思います。

今回の記事では、ADDとADHDの違いについて、詳しくお伝えしていきたいと思います。

ADDとADHDの違いとは?

ADHDとADDの大きな違いは、多動性や衝動性の有無にあります。

ADHD(注意欠陥多動性障害)とADD(注意欠陥障害)は、どちらも発達障害の一種です。

違いについて、詳しくご説明します。

ADHDは、不注意、多動性・衝動性の3つの症状を特徴とする神経発達障害です。

ADHDには、以下の3つのタイプがあります

不注意優勢型

このタイプでは、多動性や衝動性の症状は目立たず、不注意が主な問題となります。

集中力が続かなかったり、気が散りやすかったり、忘れっぽさが目立つことがあります。

多動性・衝動性優勢型

多動性や衝動性といった特徴が強くでるタイプで、じっとしていると落ち着かないため、無意識のうちに身体を動かしてしまうのが特徴です。

混合型

不注意と多動性・衝動性の両方の症状が見られるタイプです。

これらの症状は、日常生活や社会生活において困りごとを引き起こす可能性があります。

ADHDの診断基準では、これらの症状が同程度の年齢の発達水準に比べてより頻繁に強く見られること、12歳前に複数の症状が見られること、家庭や学校など複数の環境で機能を妨げられる程度であることが求められます。

一方、ADDは過去に使用されていた診断名で、現在はADHDの中の「不注意優勢型」に近いと分類されています。

ADDという診断名は、1980年に出版されたDSM-IIIにより、はじめて登場しましたが、多動性の症状に注目が集まったことなどにより、診断名がADHDに変更されました。

このタイプでは、多動性や衝動性の症状は目立たず、不注意が主な問題となります。

不注意優勢型の人は、集中力が続かなかったり、気が散りやすかったり、忘れっぽさが目立つことがあります。

しかし、興味を持ったことや好きなことに対しては高い集中力を発揮することもあります。

ADHDの人は、授業中にじっとしていられなかったり、教室を歩き回るなどの多動性がみられますが、ADDではほとんどみられません。

ただ、ADDの中でもタイプがあり、現れる特性は十人十色なので、個々への支援が必要になります。

大人になってから発見されるケースも増えており、子どもの頃に症状が改善し、対応策を見つけていけるように、早期発見と早期療育が重要です。

ADHD・ADDのどちらも適切な理解と支援が必要な神経発達障害であることに変わりはありません。

適切な治療や支援を受けることで、症状の管理や改善が期待できます。

以上のように、ADHDとADDの違いは、多動性や衝動性の有無にあります。

関連記事:ADHDで頭の中がごちゃごちゃする原因と脳内多動を静め整理する対処法

次に、ADHD・ADDの早期治療にもおすすめの運動遊び「跳び箱からフープ内ジャンプ」をご紹介します。

ADDやADHDの早期治療にもおすすめ?運動遊び「跳び箱からフープ内ジャンプ」

ADHDやADDのの子どもに推奨される運動療育プログラム「跳び箱からフープ内ジャンプ」をご紹介します。

これは、跳び箱の上から、指定されたフープの中に着地する遊びです。

跳び箱は2段ほどの高さにし、着地点にフープを置いておきます。

子どもは跳び箱の上に乗ったら、足を閉じてカンガルージャンプでフープの中にジャンプします。

ジャンプするときは、両足を揃えたまま行い、腕振りを連動させることも意識しましょう。

安全のためにフープは跳び箱から遠くに置かないようにします。

難易度を上げる際には、跳び箱を高くしたり、フープを左右にずらしたり、フープを複数つなげておき、着地の後にカンガルージャンプで進むようにして遊びます。

着地後にポーズをとるだけでも良いです。

高さ苦手意識がある子どもには、手をつなぐなどの補助を行いながら、無理なく取り組むことが大切です。

きちんとフープの中に着地できるようになると、自分の体の動きをコントロールする力が養われます。

さらに、この遊びは脚力や腹筋背筋を使うことで、安定した歩きや走り方を身につける助けにもなります。

子どもが歩いたり走ったりするときにフラフラせずに歩けるように、下半身の力も確実に育てていくことができます。

こうした遊びは、子どもたちが楽しみながら体や脳を鍛えることができ、積極的に取り組むことができます。

このような運動遊びは、ADHDやADDの子どもにとって、集中力や体のコントロールを高めるのに役立つと考えられています。

ADHDやADDのの子どもに推奨される運動療育プログラム「跳び箱からフープ内ジャンプ」をご紹介しました。

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