ADHD, 運動療育・運動遊び

ADHDの子どもたちは休み方に注意が必要!脳内多動で休めない?

ADHD

ADHDの子どもたちは、いつもエネルギーに満ちあふれています。

また、脳内多動により、頭の中に次々とやりたいことが浮かんできて、落ち着きを失うということもあります。

そのため、適切な休み方を見つけるのが難しいことがあります。

この記事では、ADHDの子どもたちが心身ともにリフレッシュできるような休み方をどのようにサポートするかを見ていきます。

また、バランス感覚を養う運動療育プログラムについても触れ、子どもが楽しみながらバランスを取る力を高める方法をご紹介します。

ADHDの子どものエネルギー管理と休み方

ADHDの子どもの中には、いつもアクティブで元気いっぱい、でも休むのが苦手という子がいます。

脳内多動、つまり頭の中に次々とやりたいことが浮かんできて、落ち着きを失いがちです。

また、常に動き回ることで他の人よりも体力を消耗しやすく、気づかないうちに心身ともに疲れてしまっています。

そのため、子どもが心と体の休息を取れるよう周囲がサポートしてあげる必要があります。

ADHDの子どもにとって、上手な休み方とは、心と体をリラックスさせることができる環境や活動を見つけることです。

サポートの仕方には、子どもの特性に合わせた具体的な方法があります。

では、休み方のポイントを見ていきましょう。

1.刺激の少ない環境を作る

静かで落ち着いた空間を提供し、集中しやすい環境を整えます。

静かな部屋を用意し、柔らかい照明や落ち着いた色合いを選ぶといいでしょう。

快適な座席やクッションを配置して、リラックスできる空間を作るのもいいですね。

2.時間を区切る

休憩を含むスケジュールを作り、タイマーや砂時計を使って視覚的に時間を意識させます。

休憩時間は短くてもいいので、定期的にもうけることが大切です。

子どもが自分でタイマーをセットすることで、時間管理のスキルも育てることができます。

3.小さな課題を与える

達成可能な小さな目標を設定し、一つずつクリアしていくことで集中力を高めます。

簡単なパズルや塗り絵など、集中して取り組める小さなタスクを用意します。

タスクを完了するたびに、達成感を感じられるようにします。

集中力も養えて、自己効力感も高める効果もあります。

4.体を動かす時間を設ける

脳内多動を持つ子どもには、定期的に体を動かす時間を取ることが効果的です。

ジャンプや走るなど、エネルギーを発散できる活動を取り入れます。

定期的な運動は、多動性を持つ子どものストレスを減らし、より良い睡眠を促します。

運動後は、リラックスできる静かな活動に切り替えることで、心地よい疲労感を感じることができます。

これらの方法は、子どもが自分のペースで休息を取り、エネルギーを再充電するのに役立ちます。

また、これらの活動を通じて、子どもは自己抑制のスキルを身につけ、自分の行動をよく理解することができるようになります。

このように、ADHDの子どもで脳内多動により休むのが苦手な場合には、親や養育者がこれらの方法を理解し、適切にサポートしてあげるといいでしょう。

子どもたちが心身の健康を保ちながらスムーズに成長していけるように促していきましょう。

次に、バランス感覚を養うための運動療育プログラムを見ていきましょう。

バランス感覚向上プログラム「平均台途中タンバリン叩き」

「こどもプラス」の放課後等デイサービスでは、子どものバランス感覚を養うための運動療育プログラムを提供しています。

その一つが「平均台途中タンバリン叩き」です。

まず、平均台を1本用意します。

子どもはその平均台の上を横向きのカニ歩きで進んでいきます。

両手はカニのはさみのように、顔の横でチョキにしておきます。

平均台の中央辺りで、指導者はタンバリンを掲げておき、子どもはタンバリンをタッチしてからまたカニ歩きで最後まで渡っていきます。

中央でタンバリンに触れることでバランスを取る練習をします。

タンバリンの位置は高くしたり低くしたり、変化させながら繰り返し遊んでみてください。

タンバリンの位置を変えることで、さまざまなバランスの取り方を学びます。

慣れてきたら横向きのカニ歩きではなく、体を正面に向けて歩いて行ってみましょう。

横歩きの時よりバランスが取りにくくなるので、バランスを取る力が向上します。

落下に備えて、安全を確保しながら、楽しみながら遊んでみてください。

ADHDのことをもっと知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。