運動療育・運動遊び, 障がい者支援(接し方・教育を含む)

発達障害・知的障害の子どもの自己肯定感を高める遊びをご紹介!

運動療育・運動遊び

皆さんは「自己肯定感」という言葉を聞いたことがありますか?

実は、発達障害・知的障害の子どもにとって、自己肯定感を身につけることが大切な一方、自己肯定感が育ちにくいと言われています。

今回は、発達障害・知的障害の子どもの自己肯定感を高める遊びや周囲ができることついてご紹介したいと思います。

発達障害・知的障害の子どもは自己肯定感を高めることが重要?

発達障害・知的障害の子どもたちにとって自己肯定感を高めることは、とても重要です。

自己肯定感とは、ありのままの自分を肯定する感覚のことです。

この自己肯定感が一定あることにより、主体的に行動したり、失敗に落ち込みすぎず、努力を継続したり、他人と良好な関係を維持したりすることがしやすくなると言われています。

反対に、自己肯定感が低いことで、精神的に不安定になりやすかったり、新しいことへのチャレンジに強い抵抗を感じたり、他人に依存しやすくなることがあると言われています。

「自己肯定感が低いから」と言って必ず幸せに生きていけないということではありません。

しかし、障害の有無に関わらず、子ども達の自己肯定感を育てていくことは人生を豊かにするためにとても重要なことなのです。

ところがこの自己肯定感、知的障害や発達障害のある子ども達は比較的育ちにくいことがある、と言われています。

これは、特性により失敗や指摘されることが多く失敗経験の積み重ねから自信をなくしてしまうこと、失敗に過敏で失敗経験が記憶に残りやすいこと等が要因になることも多いようです。

また、発達障害の方がうつ病等二次障害を発症しやすいことも良く知られていることかと思います。

幼少期から自己肯定感を育むことで二次障害の予防に繋げていきたいですね。

子どもの自己肯定感の育みにおいて大切になるのは、周囲の関わりやサポートです。

毎日の生活の中で小さな成功体験をたくさん積み、それを身近な人に認めてもらえる環境が必要です。

失敗体験を積み重ねたらそれ以上に成功体験を重ね、1回失敗しても大丈夫と思えるよう自信を取り戻せると良いでしょう。

他にも、本人に合わせたレベルの課題を用意したり、失敗経験が悪い物ではないことを繰り返し伝えることで、子どもたちの成長にプラスになることが多くあります。

子どもが得意なことや興味を持っていることを見つけ、それを大切にすることもプラスに働くこともあるかもしれません。

そのためにも、1人1人に合った療育活動で丁寧な支援・サポートを提供していきましょう。

家族だけでの支援が難しい時は、専門家を頼ることもお勧めです。

関連記事:療育では自己肯定感を育む関わりが大切です。 放課後等デイサービスの運動療育プログラム

発達障害・知的障害の子どもたちにとって自己肯定感を高めることは、とても重要ということを確認してきました。

次に、発達障害・知的障害の子どもの自己肯定感を高めるための遊び、その具体例を見てみましょう。

発達障害・知的障害の子どもの自己肯定感を高める遊び具体例

発達障害・知的障害の子どもの自己肯定感を高める遊びはいくつかありますが、お勧めは身体を使った遊びです。

得意不得意もあるため、本人のレベルに合っていることが大前提となりますが、一般的に運動は「できるようになった」や「1回目よりもよくなった」がわかりやすく、大人が具体的に褒めやすい活動と言えます。

自己肯定感を育むためには小さな成功体験をたくさん積み、それを身近な人に認めてもらうことでした。

本人が変化を実感しやすいことも重要ですが、大人が言葉で変化を具体的に伝えやすいことというのもポイントで、身体を使った遊びは適しているといえるでしょう。

関連記事:運動は自信や自己肯定感を高めるのに効果的な活動です。 放課後等デイサービスの運動療育プログラム

そこで、今日は、こどもプラスの放課後等デイサービスで提供している運動療育プログラムから基本の「ウシガエル」をご紹介します。

ウシガエルは、跳び箱の開脚跳びにつながる遊びです。

<ウシガエル>
①足を横に開いてしゃがみます。
②両手をパーにして真ん中でくっつけた状態で床につきます。
③手→足→手→足の順番に前に出して進んでいく動作を繰り返します。
※手と足の距離を広げるのがポイントですが、腕にかかる負荷が増えて、体重を支えきれずに顔から転んでしまうこともあります。
マットを敷くなど安全な環境で行なってください。

一番のポイントは、手足同時に跳ぶのではなく、手足を順番に前に出して進んでいくことです。

子ども達の中には、やっていくうちに手と足が一緒に動いてしまう子がいると思います。

そういう子は手と足の位置が近いことが多いので、子どもの手を持って前につかせ、足で強くキックして前にジャンプするようにサポートします。
わかりやすいように声掛けをしてあげてください。

また、ウシガエルでは足を股関節からしっかりと開くことも大事なポイントです。

しゃがんでから足を開こうとすると難しいので、足をがに股のように開いてからしゃがむようにしましょう。

今の子ども達は股関節周りが硬い子も多いので、ぜひチェックしてみてください。

基本の姿勢が苦手な子は、手や足のポジションに縄ばしごやテープで印をつけたり、小さいフープをつなげたコースを作ったりすることもお勧めです。

子ども達が取り組みやすく、興味を持って楽しめるように基本の動きをアレンジしながら提供していきましょう。

ウシガエルの運動遊びは他にもあります。

子どものスキルや成長に合わせて遊びを選び、楽しく自己肯定感を高めていけるといいですね。

今回は、発達障害・知的障害の子どもの自己肯定感を高める遊びの具体例として身体を使った遊び「ウシガエル」をご紹介しました。

自己肯定感は、すぐに高くなったり、一度上がったら下がらないというものではありません。

日々の子どもたちの小さな成功体験を見逃さず、コツコツ子どもたちの自己肯定感に繋げていけると良いですね。