子どもの特性を活かしながら能力アップにつなげていく方法も有効です。 放課後等デイサービスの運動療育プログラム
発達障害特性を持ち、こだわりの強さがある子たちは
決まった手順を踏まなければ
次の行動ができないということがよくあります。
それによって日常生活では不便なことも多々ありますが、
この特性を逆手にとって、日常の行動をパターン化し
身の回りのことを覚えさせるという方法も有効です。
朝起きてから家を出るまでの流れなども、
時間や写真付きで細かく書いてあげるとスムーズに
1人でできるようになったりします。
しかし、気をつけなければいけないのは
これで行動できるようになっても、本人が理解した上で
行動しているとは限らないということです。
パターンから外れる度に動けなくなったり
問題行動を起こしてしまっては困るので、
やはり少しずつ臨機応変さも身に付けていくことが
必要になってきます。
無理に行なってストレスになるのは良くありませんが
長い目で見ていくことが大切です。
子ども達の将来の姿をみすえた支援が大事ですね。
今日はこどもプラスの放課後等デイサービスの教室で
提供している運動療育プログラムから
「並びゲーム」をご紹介します。
まずは並ぶ場所の目印になるカードや色紙を
壁に貼るなどしてよくわかるようにしておきます。
そして指導者が指示を出したら、
子ども達は指導者に指示された場所に素早く移動して並びます。
できれば、年齢や性別など特定の条件を加えて
「7歳の人は黄色い紙の前に並びましょう」というように
してみます。
慣れてきたら「青い服を着ている人は…」など条件を
複雑にしたり、並ぶ場所の数を増やしてみる、
並び方を2列にする、友達と手をつないで並ぶなど
少しずつレベルアップしながら遊んでみてください。
指示を出す時は、その子によって認識しやすい方法が違ったり
興味を持てるキーワードがあったりするので、
それぞれの課題にもあわせながら行なっていきます。
そして、認知機能を高め、集中力や判断力も向上させながら
生活力や学習力向上にもつなげていきましょう。