発達障害の子どもに睡眠障害は起こりやすい?原因と対策について!
ASD(自閉症スペクトラム障害)やADHD(注意欠陥多動性障害)など発達障害を持つ子どもの中には、睡眠障害を引き起こすことが見られます。
本人だけでなく、ご家族にも影響があり、非常につらい思いをされている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、発達障害の子どもの睡眠障害の原因と対策について、詳しく見ていきたいと思います。
発達障害を持つ子どもの睡眠障害の原因と対策について!
ASD(自閉症スペクトラム障害)やADHD(注意欠陥多動性障害)など発達障害を持つ子どもの中には、二次障害として睡眠障害を引き起こすことがあります。
発達障害の特性により、脳が覚醒しやすく、切り替えが苦手なことなど様々なことが要因となって、睡眠に問題が起きやすいのです。
発達障害と睡眠障害は直接的には関連しているわけではありませんが、発達障害を持つ人々の中には睡眠障害を経験することが多いとされています。
この関係性は個々の症状やその影響によるものであり、睡眠の質や量に関する問題が発達障害の症状と相まって現れることがあります。
例えば、ADHD(注意欠陥多動性障害)を持つ人は、入眠困難や維持が難しいことがあり、これが日中の集中力低下や注意力不足につながることがあります。
また、ASD(自閉症スペクトラム障害)の人も睡眠に関する問題を抱えやすい傾向があり、睡眠のパターンの乱れや過剰な覚醒などで、日中の振る舞いや社会的な相互作用に影響を与えることがあります。
睡眠障害は、本人だけでなく家族にとっても心身への負担が大きくなります。
症状が悪化する前に適切な対処をすることがとても大切です。
では、睡眠障害へのアプローチはどのようなものがあるか見ていきましょう。
1.生活リズムの整備
- 早寝早起きを心がけ、朝食をしっかりとる。
- 昼間は活動的に過ごし、夜はリラックスして環境を作る。
2.入眠ルーティンの確立
- 寝る前のルーティンを作り、睡眠への切り替えを助けてあげる。
- 着替え、歯磨き、絵本を読むなど、毎日同じ手順で眠りにつく。
3.環境調整
- 寝室を快適で安心できる空間にする。
- 遮光カーテンの使用や、朝日を浴びることで体内時計を整える。
4.薬物療法
- 医師の指導のもと、睡眠を促す薬や発達障害の症状を緩和する薬を使用する場合もある。
5.非薬物療法
- 認知行動療法など、心理的なアプローチを取り入れる。
6.個別の対応
- 子どもの興味や特性に合わせた活動を増やし、睡眠障害のリスクを減らす。
これらのアプローチは、家庭、学校、福祉施設、医療機関が連携して行うことが重要です。個々の子どもの状況に合わせて、最適な方法を選択し、適切に対応することが大切です。
このように、ASD(自閉症スペクトラム障害)やADHD(注意欠陥多動性障害)など発達障害を持つ子どもの中には、二次障害として睡眠障害を引き起こすことがあります。
1人1人に合った対応ができるように、「こどもプラス」の放課後等デイサービスの教室でも丁寧なサポートをしていきます。
次に、「こどもプラス」の放課後等デイサービスの教室で行われている、運動療育プログラムを見ていきましょう。
発達障害のバランス力と空間認知力を育む運動療育プログラム
「こどもプラス」の放課後等デイサービスの教室で行われている、運動療育プログラム「障害物つなわたり」をご紹介します。
この活動では、床に縄を置き、縄の上にランダムに障害物を配置します。
障害物は、スリッパやぬいぐるみ、紙コップなど、万が一踏んでも危なくないような物を用意して下さい。
子どもは綱の上を、障害物に当たらないようにまたいで避けながら、つなわたりのように渡っていきます。
障害物があることで、ただ綱から落ちないように渡る時よりも強いバランス力が必要になり、空間認知力も養われます。
障害物は、いろいろな種類のものを容易して、最初は少ない数で間を空けて設置し、少しずつ数を増やして感覚をせばめたり、高さのある物にして難易度を上げてみましょう。
子どもの興味を惹きつけながら提供してみてください。
ただ、障害物を避けることばかりに意識がいってしまうと、腕が下がってきてバランスを崩しやすくなるので、最後まで腕を肩の高さに上げてバランスを取りながら行えるように声かけをしてください。
難易度調整が容易にできて、アレンジが自在にできるのも私たちの運動プログラムの魅力なので、子どもに合わせた楽しく効果的な運動あそびにしていきましょう。