ASD(自閉症・アスペルガー)では相手の立場にたって考えることが苦手でサポートが必要 放課後等デイサービスの運動療育プログラム
ASDの子ども達は相手の立場にたって考えることが苦手だと言われています。
相手の立場にたって考えるのが苦手なASD(自閉症・アスペルガー)
発達障害の中でもASD(自閉スペクトラム症・アスペルガー症候群)の子ども達は、
こうしたら相手はどう思うか、と相手の気持ちを考えることが
あまり得意ではありません。
小さいうちは定型発達児でも相手の立場に立って物事を
考えたり、気持ちを想像したりするのは難しいでしょう。しかし成長とともにできるようになります。
発達障害があると、自然に身に付きづらい傾向にあります。
とくにASDがある人は
- 他人への共感がしづらい
- 曖昧な表現がわからない
- 相手との距離感がつかめない
などの特性を抱えがちです。
コミュニケーションは、自分の言いたいことだけを伝えるのではなく、相手の立場に立って進めることも大切です。しかし、他人のことを考えるのが苦手だからといって、頭ごなしに考え方や態度、発言を否定するのは逆効果です。
その子に合わせた働きかけで少しずつ力をつけていけるような
支援・サポートが必要です。
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相手の立場にたって考えるのが苦手なASDにもおすすめの運動遊び
今日は、教室で提供している運動療育プログラムの中から
「焼いも洗い機」をご紹介します。
まずは「焼いもごろごろ」をして遊びます。
マットに寝転がり、両手はバンザイのように上げて伸ばし、
足もまっすぐ伸ばして閉じておきます。
そのまま横向きにごろごろ転がっていきます。
手足や体が曲がると進路も曲がってマットから落ちてしまうので、
しっかり体をまっすぐに維持できるように声掛けしましょう。
次に焼いも洗い機では、子どもがマットの上で焼いもの姿勢に
なったら、指導者が子どもを転がしていきます。
慣れてきたら、勢いをつけて転がしたり
ちょっとした坂を作って坂の上から転がして遊んでみてください。
指導者に転がされることで、自分で転がる時よりも
回転スピードが上がります。
そうすると手足が開いてバラバラになりやすく、
体が曲がりやすくなるので、まっすぐに保つために
しっかりと体に力を入れておくことが大事です。
単純な動きですが、繰り返し行なうことで腹筋や背筋を養い、
全身の筋力や感覚をコントロールする力が身についてきます。
この後の様々な動きの基礎になる力を身につけることが
できる遊びなので、ぜひいろいろなアレンジで繰り返し
楽しく提供してみてください。
相手のことを考える力が養われる運動遊びをもっと知りたい方は、こちらのプログラムもおすすめです。