見通しがつかず切り替えが苦手なのも発達障害特性の1つで支援が必要です。 放課後等デイサービスの運動療育プログラム
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発達障害特性を持つ子ども達は、物事の切り替えが上手にできない
傾向が強くあります。
時間の概念も弱いので、楽しく遊んでいるときに時間がきたからと
それを中断して次の活動に移ることがとても難しくなります。
例えその日の予定が表になっていても、それが「いつ」なのかを
理解するのが難しく、突然やってくる時間を受け入れられず
かんしゃくを起こしてしまうこともよくあります。
1人1人の理解度や理解しやすい方法をよく見極めて
丁寧な支援をしていくことが必要になります。
今日は、こどもプラスの放課後等デイサービスで提供している
運動療育プログラムから「ラッココースター」をご紹介します。
子ども達は2人一組になり、1人はラッコ役、もう1人は引っ張る役になります。
役を決めたら、ラッコ役の子は床に仰向けに寝転がり膝を曲げておきます。
引っ張る役の子はその膝裏辺りを持って足を持ち上げ、ゆっくり引っ張ります。
勢いよく引っ張ると手が外れて後ろに転んでしまったり、
壁や他の友達にぶつかったりする危険があります。
ラッコさんの足をしっかり持つこと、急に勢い良く進もうとしないことを、
最初に見本を見せながら約束しておきます。
スムーズに進むためには、お互いに息を合わせることが大事です。
ラッコ役の子は、膝を曲げてお腹に力を入れ、頭を上げて
背中を少し丸めるようにすると引っ張る子の負担が軽くなります。
引っ張る子も、ラッコの子の準備ができているかよく見ながら
引っ張っていくように伝えましょう。
ラッコ役の子は、膝を上げて背中を曲げるようにすることや、
左右に倒れないようにバランスをとることで、腹筋背筋といったバランスを
取るための筋力がしっかり育ちます。
引っ張る子は握力や腕の力、腹筋背筋、足の指先の踏ん張る力などが育ちます。
また、後ろ向きで進むので後方感覚も養われます。
役を交代したり、ペアを変えたり、指導者が引っ張ってスピードを
楽しむなど、いろいろな方法で繰り返し遊んでみてください。