自閉症スペクトラム, 運動療育・運動遊び

ASDの子ども達の記憶力は特徴的で、良いこともつらいこともあります。 放課後等デイサービスの運動療育プログラム

ASDの子ども達の記憶力は私達と少し違っています。
ついさっきのことは忘れてしまうのに
何年も前のことをいつまでも鮮明に、昨日のことのように
はっきりと覚えていたりします。

私達でも辛い出来事はなかなか忘れられないものですが、
彼らはもっと長く、いつまでもはっきりと記憶しています。
そしてそれが突然フラッシュバックしてきたりするので、
その不安やストレス、辛さは計り知れません。

子ども達の毎日が少しでも楽しく安心したものになるように
丁寧な療育活動で支援していきましょう。

関連記事:ASDで記憶力がいいのはなぜ?6つの理由と記憶の特徴による困り事の改善法

こどもプラスの放課後等デイサービスで提供している
運動療育プログラムから「連続逆上がり」をご紹介します。

まずは、鉄棒で「すずめさん」になります。
すずめさんの姿勢ができたら、そのまま足を前後に振ります。

振っている足が前に来た時、補助者は膝の裏に手を入れて、
背中を押さえるようにして体を折った状態で、
足を持ち上げ、回してあげます。
このような補助をすると、簡単に連続の逆上がりができます。

子どもが逆上がりをしようとする時、体が上ではなく
前に流れてしまうことが多いので、補助で上に上がれるように
してあげるのがポイントです。
そして、鉄棒から体が離れないように、
子どもの体を鉄棒にくっつけるように押さえて回してあげるようにします。

まだ前回りができなかったり、逆上がりの習得まで時間が
かかりそうな子でも、この方法だとできてしまいます。
実際に逆上がりの体験をしておくことで
イメージがつかみやすくなり、逆上がりの習得に近づくこともあります。

また、逆上がりを目指しているのにできないと
子どももやる気をなくしてしまうことがあるので、
こうした補助で成功体験を積ませてあげることもおすすめです。