発達障害の確定診断を受けなくても療育による支援が大切です。 放課後等デイサービスの運動療育プログラム
子どもに発達検査を受けさせたら、発達の遅れがあることがわかり、
病院に行ったが、発達障害の診断はでなかったというケースがあります。
または、発達の遅れがあるという結果が出たが、
確定診断を受けるのはためらってしまうということもあります。
大事なのは診断を受けることよりも、子どもが困っていること、
日常生活で困難なことを軽減、改善していくために
早期の療育支援を受けるということです。
私達も放課後等デイサービスでの療育活動で
子ども達やその親御さんを支援していきましょう。
こどもプラスの放課後等デイサービスで提供している
運動療育プログラムから「スズメから前回り降り」をご紹介します。
まず、鉄棒に両手でつかまって跳び乗り、
肘を伸ばして体を支え、両足もまっすぐ後ろに伸ばします。
顎を上げて前を向き「スズメ」の姿勢になります。
スズメの姿勢ができたら、ゆっくり頭を下げていき前回りをします。
勢いよく回転するのではなく、回転をコントロールしながら
体を丸めていき、自分の足やお腹を見ながら回ります。
このやり方で前回りをすることで、
鉄棒が体の正しい位置(骨盤の辺り)に当たるので、
スムーズな前回りの上達につながります。
まだ怖さがある子に対しては、巧技台に乗って
足がついた状態から頭を下げていって回れるようにしたり、
鉄棒を使わずに高所感覚や回転感覚を身に付けて
いけるような遊びを行いながら、必要な力を補っていきます。
一度恐怖心を持ってしまうと、それを克服するのは
とても大変になるので、ゆっくりと段階を踏みながら
少しずつステップアップしていけるように促しましょう。