発達障害の「すり足」という歩き方の効果とは?学校生活をスムーズに
発達障害の傾向がある子どもが学校生活をスムーズに過ごせるように、支援があることをご存じですか?
子どもたちが楽しく学び、成長できるような環境を整えていけるといいですよね。
今回の記事では、発達障害のある子どもの学校生活、「すり足」の歩き方の効果などをご紹介していきます。
発達障害の子どもが「すり足」の歩き方で、どのような効果をもたらすのか、運動療育プログラムのなかで見ていきましょう。
発達障害のある子どものための学校生活のサポートとは
学校で提供される支援には、加配の支援員の配置、通級指導の利用、特別支援学級への配置、療育活動の提供などがあります。
発達障害の傾向がある子どもたちが、小学校の通常学級で通う場合には、授業中に机を離れずに座っていること、授業を妨げるような大きな音を出さないこと、先生の指示に従って行動できること、集団行動に参加できることなどが求められます。
これらの条件を満たすことが難しい場合、加配の支援員がついて個別の対応を行うことが理想的ですが、それが難しい場合は、通級や特別支援学級の利用が必要となることもあります。
学校で提供される支援を詳しく見ていきましょう。
加配の支援員の配置
授業中の集中力の維持や行動の調整を助けるために、専門の支援員が個別に対応します。
加配の支援員とは、特別な支援が必要な子どもに対して、追加で配置される教員や保育士のことを指します。
これには、発達障害、学習障害など、さまざまな課題を持つ子どもが含まれます。
通級指導の利用
特定の時間帯に特別支援教育を受けるために、他のクラスや教室に移動します。
通常の学級に在籍しながら、特定の時間だけ特性に応じた指導を受けるために別の教室に移動する制度です。
通常指導教室は、小学校、中学校、高等学校に設置されており、通常の学級での学習を進めつつ、個別の支援を提供する柔軟な教育プログラムです。
特別支援学級への配置
より手厚い支援が必要な場合には、特別支援学級での学習が選択されることがあります。
通常の学級とは異なる専門的なカリキュラムや教育方法を用いて、障害のある児童や生徒に対して教育を提供するクラスです。
ここでは、子どもたちが一人ひとりに応じた教育を受けることができるように、少人数での授業が行われます。
療育活動の提供
学校外での療育活動を通じて、社会性やコミュニケーションスキルの向上を図ります。
また、学校だけでなく、家庭や地域でのサポートや療育活動も子ども自身のスキルアップには欠かせません。
以下のような取り組みが有効です。
家庭での環境整備
家庭内でのルーティンを確立し、子どもが安心して過ごせる環境を作ります。
地域の支援プログラムへの参加
放課後等デイサービスなど、地域の支援プログラムを利用して、子どものスキルアップを図ります。
親のための教育プログラム
親が子どもの特性を理解し、適切なサポートを提供できるように、親向けの教育プログラムに参加します。
これらの支援は、子どもたちが自分の能力を最大限に発揮し、学校生活を充実させるために非常に大切です。
子ども一人ひとりの個性やニーズに合わせた柔軟な対応が求められます。
子どもたちが楽しく学び、成長できるような環境を整えていけるといいですね。
保護者や教育者、支援者が協力し合い、子どもたち一人ひとりが可能性を広げられるようにしていきましょう。
このように、学校で提供される支援には、加配の支援員の配置、通級指導の利用、特別支援学級への配置、療育活動の提供などがあります。
次に、こどもプラスの放課後等デイサービスで提供されている運動療育プログラム「すり足でジャングルツアー」をご紹介します。
すり足で学ぶ歩き歩き方:運動療育プログラム
こどもプラスの放課後等デイサービスで提供されている運動療育プログラム「すり足でジャングルツアー」をご紹介します。
こどもプラスの放課後等デイサービスでは、子どもたちのスキルアップを目指して様々な支援を行っています。
その一環として、「すり足でジャングルツアー」という運動療育プログラムを提供しています。
この運動は、平均台、縄、コーン、跳び箱、鉄棒など、様々な器具を使用してコースを作ります。
子どもたちが様々な動き方ができるように、途中で積み木を積む、タンバリンにタッチするなどの動きや、横向きや後ろ向きで進むところ、ジャンプするところ、うつ伏せでくぐるところなどを作っておくのがおすすめです。
準備ができたら、コースの中をすり足で静かに歩きながら進んできます。
すり足で歩くことで、いつもと違う筋肉を刺激することができます。
様々な動きを取り入れることで、子どもたちは普段使わない筋肉を使い、バランス感覚や身体コントロールの力を養うことができます。
コースのアレンジ以外にも、両手を頭の上に乗せながら歩いたり、動物の動きで進むことでも全く違う動きができるのでおすすめです。
「すり足でジャングルツアー」で期待される効果を詳しく見ていきましょう。
1.空間認知力の向上
障害物コースを進むことで、子どもたちの空間認知能力が養われます。
2.体幹や足の指先の力の強化
すり足で歩くことにより、普段使わない筋肉を刺激し、体幹や足の指先の力が強化されます。
3.バランス力の向上
コース上の様々な動きを通じて、バランスを取る力が養われます。
4.身体のコントロール力の向上
すり足で静かに歩くことで、身体のコントロール力が向上します。
5.集中力、抑制力、記憶力の育成
順番やルールを守りながらコースを進むことで、集中力や抑制力、記憶力などが育成されます。
6.社会性やコミュニケーション能力の向上
友達と協力しながらコースを進むことで、社会性やコミュニケーション能力が向上します。
このプログラムでは、子どもたちが楽しみながら身体的なスキルだけではく、社会的なスキルも同時に身につけることができるように設計されています。
また、個々の子どものニーズに合わせたアレンジが可能であるため、一人ひとりの発達段階や興味に応じて調整して行いましょう。
こどもプラスの放課後等デイサービスで提供されている運動療育プログラム「すり足でジャングルツアー」をご紹介しました。
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