発達障害では脳の働きにアンバランスさがあり様々な苦手につながります。 放課後等デイサービスの運動療育プログラム
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私達の脳は複数の場所でそれぞれの働きをしていますが、
発達障害の子ども達には、自然に働かせるのが難しいところがあります。
例えば、白い紙に黒い文字で「あ」と書かれていた場合、
まずは白い部分と黒い部分の区別ができること、文字の形を線の数や位置、
曲がり具合など正確に把握すること、頭の中で記憶している文字と
照らし合わせて「あ」と認識すること、
そしてこれは「あ」と読む音だと思い出すこと。
といったようにたくさんの情報処理が必要になります。
LD(学習障害)でこの中のどれかがスムーズにできなければ、
文字を正確に読むことができません。
そのため、他の人と同じやり方ではなく個々の苦手さや理解のしやすさに
沿ったやり方で進めていく必要があります。
1人1人の抱えている困難が少しでも早く減るように
支援を続けていきましょう。
今日は、こどもプラスで提供している運動療育プログラムから
「おつかいゲーム」をご紹介します。
スタートラインから少し離れたところに、絵カード、帽子、
ぬいぐるみ、色付きの紙コップなどいろいろな物を
並べて置いておきます。
子どもはその中から指導者に指示された物を持ってきますが、
ただ歩いて持ってくるのではなく、
「クマ歩きで「り」から始まる赤くて丸い物を持って、
戻ってきましょう」
「後ろ歩きで行って、頭にかぶる物を持ったら
帰りはカンガルージャンプで戻ってきましょう」
のようにいくつもの条件を指定して行ないます。
条件の複雑さや指示の出し方などは、個々に合わせて行ない、
簡単すぎたり難しすぎたりしないように調整してください。
この遊びでは、コミュニケーション能力や集中力、抑制力、記憶力
などの力の発達を促すので、ぜひ子ども達に合わせたアレンジで
効果的に取り入れてみてください。