自閉症スペクトラム, 運動療育・運動遊び

ASDの「いつもと同じ」行動の裏には大きな不安が隠れています。 放課後等デイサービスの運動療育プログラム

ASDの「いつもと同じ」行動の裏には大きな不安が隠れています。

ASDのいつも同じ行動の裏にあるのは不安

ASD(自閉症スペクトラム)では、「まじめで杓子定規」という
印象を持っている人が多いかもしれません。

  • いつも同じ時間に出る
  • 同じ電車に乗る
  • 同じ道順で通う
  • 同じドアから入る
  • 同じ椅子に座る
  • 同じ物を食べる
  • 同じ場所に収納する

ASDの人による、このような行動は、まじめだからやっているのではありません。

生きている上で常に大きな不安を感じていて、
そうしなければ怖くていられない恐怖のようなものを感じている
ことも1つの原因とされています。

こうした不安や恐怖、ストレスの多い中で必死に生きている
発達障害の子ども達には安心して落ち着いて生活が送れるための
サポートが必要です。

こどもプラスの放課後等デイサービスでも、1人1人をしっかりと
支援・サポートしていきたいと思います。

ASDの不安を和らげるには運動遊びがおすすめ

ASDの子どもたちが生きていく不安を和らげるには、運動遊びがおすすめです。

対人関係やコミュニケーションの悩みを、療育活動により改善へ導きます。

今日は、教室で提供している運動療育プログラムの中から
「しゃがみカニ歩き」をご紹介します。

平均台の上に横向きにしゃがんで乗り、両手は顔の横でチョキにして
つま先立ちでカニ歩きをして歩いていきます。

しゃがんで横歩きをするだけでも意外と難しいですが、
つま先立ちで背すじを伸ばして歩くことでかなりのバランス力と
足の指先の踏ん張り力を必要とします。

すぐにバランスを崩してしまう場合は平地で練習をしたり、
指導者が手をつないで補助をしてあげてください。

また、手をチョキにすることでバランスをとることに
意識が向けにくくなるので、バランスがとりにくい子は
手をチョキにしなくても構いません。

この遊びでは、全身の筋力調整をする力が強く養われるので
普段人の話を聞く時に、体を止めて聞くことができるようになります。

慣れてきたら、平均台の上に縄やスリッパなどの低い高さの障害物を
置いて、またいでいくようなアレンジをすると、さらに強いバランス力、
腹筋や下半身の筋力も育てることができます。

子ども達の様子に合わせて提供してみてください。

聞く力をはじめASDの子ども達の生きる力を養える運動遊びはこちらもおすすめです!

「忍者ゲーム」で聞く力や判断力、集中力を養いましょう

方向ジャンプゲームで聞く力や判断力を身につける。

こどもプラスが運営するInstagramアカウントでも、動画付きで運動療育を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。