自閉症スペクトラム, 運動療育・運動遊び

療育で思考の柔軟性や理解度を上げることがスムーズな生活につながります。 放課後等デイサービスの運動療育プログラム

ASD(自閉症スペクトラム)の子ども達にとって、
新しい場所や慣れない場所はとても苦手なものです。

ASDによる思考の特性との向き合い方

ASD(自閉症スペクトラム)の子ども普段行かない病院は怖さもあり診察が受けられないほど
パニックになってしまうことがあります。

また、待合室でもどのくらい待つのかわからなくて不安になってしまうことも
あるので、事前に流れを説明しておくこと、待ち時間にできるものを
用意しておくこと、下見をさせてもらうこと、など個々の理解度や
特性に応じた対処が必要になってきます。

子ども達の不安やストレスを軽減し、できるだけパニックを避け
安心して生活ができるように支援が必要です。

そして、日々の療育活動で柔軟な思考を身につけたり、
物事の理解度をあげたりしていくこともとても重要になります。

ASDによる思考の柔軟性・理解度を上げる運動療育

こどもプラスの放課後等デイサービスで提供している運動療育プログラムから
「さるのカップキック」をご紹介します。

子どもは鉄棒にぶら下がり、指導者はその前に立って
子どものお腹くらいの高さに赤や青など2色のカップを出します。

そして、どちらのカップをキックするのか色の指示をするので
子どもは素早くキックをします。

慣れてきたら両足を揃えてキックをしますが、
最初のうちは片足でも構いません。

指示されたカップを素早く正確にキックするためには、
脇を締めて腕を曲げてぶらさがることがポイントです。

腕が伸びている状態では、左右に身体を動かしても腰から下だけが
動くばかりで正確にカップにキックを出すことができません。

腕を曲げた状態でできるように、普段から力をつけておくとともに、
腕を曲げることが意識しやすいように、力を入れる場所を触ってあげる
方法も有効です。

脇に「魔法ののり」を塗ってあげることで意識できる場合も
あるので、個々にやりやすい方法で対応していきましょう。

また、筋肉に力を入れている状態で別のことを考えることは
脳に良い刺激を与え、ワーキングメモリを強化することにもつながります。
慣れてきたらカップの色をその都度出すのではなく
「青→青→赤」などと先に伝え、記憶力を刺激するような遊び方もおすすめです。

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発達支援に特化した放課後等デイサービスを全国190教室以上展開する「こどもプラス本部」は、筑波大学大学院博士課程修了・柳澤弘樹博士(体育科学)の研究成果を基に設立されました。
身体活動と脳機能に関する研究を行い、発達障がいのお子様向けの運動プログラム開発に貢献しています。

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