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ADHDは暗記が苦手?ASD・LDなど発達障がいと向き合うには

運動療育・運動遊び

発達障害とまではいかなくても、人は誰しも苦手なことがあるものです。

暗記モノが苦手だったり、地図が読めなかったり、人付き合いや大きな音のする場所が苦手な人もいます。

今回は、ADHDの人が暗記を苦手とする理由などについて詳しく見ていきましょう。

それぞれ異なる苦手な部分を持っているASD、ADHD、LDなどの発達障害の人たち対して、どのような関わりが必要でしょうか。

ADHDの人は暗記が苦手?発達障害の苦手とは

ADHDの人は暗記が苦手なことが多いです。

これは、ADHDが記憶の処理に影響を与えるためです。

ASD(自閉症スペクトラム症)、ADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)の人たちが直面する困難は、努力だけだは解決できないことが多いですが、適切な支援と関わりによって、少しずつ力を伸ばしていくことが可能です。

ASD、ADHD、LDの人たちは、それぞれ異なる特徴や苦手な部分を持っています。

今回は、ADHDの人が暗記を苦手とする理由について詳しく見ていきましょう。

ADHDの人は作業記憶(短期記憶)や長期記憶に問題を抱えることがあります。

作業記憶は、情報を一時的に保持し、処理する能力です。

例えば、買い物リストを覚えたり、複数のステップからなる指示を順番に実行することが含まれます。

ADHDの人はこの作業記憶が弱いため、情報を保持し続けるのが難しいことがあります。

また、注意力の欠如や衝動性も記憶に影響を与えます。

注意が散漫になりやすいため、情報を十分に覚える前に忘れてしまうことが多いです。

これは、情報を記憶に定着させるための集中力が不足しているためです。

これらの要因が組み合わさることで、ADHDの人は暗記が苦手になることが多いです。

このように暗記の他にも、障害により、地図が読めなかったり、人付き合いや大きな音のする場所が苦手な人もいます。

偏りが極端に大きく、生活面や学習面で多くの困りごと、そして生きづらさを感じていることが多いです。

努力だけでは乗り越えられない困難

発達障害でない人の場合、苦手な部分もある程度努力をしたり、ひたすら繰り返すことで克服できることが多いです。

しかし、発達障害の障害の人は努力だけでは乗り越えられないことが多いです。

これは、脳の働き方や情報処理の仕方が根本的に異なるためです。

そのため、従来の方法では解決しにくい課題に直面することがあります。

適切な支援と関わりの重要性

周囲の適切な支援、その子に合った方法を見つけることで、少しずつでも確実に力を伸ばすことができます。

例えば、ASDの子どもには視覚的なスケジュールを使って日常の流れを理解しやすくする方法や、ADHDの子どもには短い時間で集中できるタスクを提供する方法が有効です。

また、LDの子どもには多感覚を使った学習方法を取り入れることが効果的です。

得意なことへの注目

発達障害の人たちが持つ才能や興味を引き出すことも非常に重要です。

特定の分野においては周囲が驚くほどの才能を発揮することがあります。

例えば、ASDの人は特定の興味分野において非常に深い知識を持っていたり、ADHDの人は創造力豊かなアイデアを持っていたりします。

これらの得意なことや興味のあることにもしっかり目を向けながら支援サポートしていくことが、とても大切です。

まとめ

得意なことや興味のあることに注目し、それを活かした支援を行うことで、才能を最大限に引き出すことができます。

こうした総合的なアプローチが、発達障害の人たちがより生きやすい社会を実現するために不可欠です。

ASD(自閉症スペクトラム症)、ADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)の人たちが直面する困難は、努力だけだは解決できないことが多いですが、適切な支援と関わりによって、少しずつ力を伸ばしていくことが可能です。

このように、ADHDの人は暗記が苦手なことが多いです。

関連記事:得意と苦手の差が大きい発達障害では自信をつけることがまず大切です。

ASD・ADHD・LDの人たちの苦手を乗り越える運動遊び

今日は、こどもプラスの放課後等デイサービスで提供している運動療育プログラムから「タイミングジャンプ」をご紹介します。
この遊びは、大縄跳びの前段階の遊びの1つです。

1.準備

・縄を準備します。

・床に2本の線を30㎝ほど空けて引きます。

・子どもに線の中に入ってもらい、そこから出ないように伝えます。

2.ジャンプ

・横から縄を少しずつ子どもの足元に近づけます。

縄が足元にきたら、ジャンプして避けるよう指示します。

3.ジャンプの練習

・子どっもが線の中から出ないように真上をジャンプします。

・動いている縄をよく見てタイミングを合わせてジャンプします。

4.上手くいかない場合のサポート

・ジャンプのタイミングが合わない場合は、最初は子どものジャンプに縄の動きを合わせます。

・線の幅を広めに設定して行います。

5.ステップアップ

・上手になったら、その場で連続ジャンプをする練習も行います。

ポイント!

・真上にジャンプ:線の中から出ないように真上にジャンプします。

・タイミングを合わせる:縄が足元にくるタイミングを見てジャンプをします。

6.効果

・集中力の強化

縄の動きに集中してタイミングを合わせることで、集中力が鍛えられます。

・体幹の強化

真上にジャンプすることで、体幹やバランス感覚が鍛えられます。

転倒防止や姿勢改善にも役立ちます。

・持久力の向上

連続してジャンプすることで、持久力や心肺機能が向上します。

長時間の運動にも耐えられる体力がつきます。

・リズム感の向上、タイミングの認識

縄の動きに合わせてジャンプすることで、リズム感が養われます。

縄が足元に近づくタイミングを見計らってジャンプすることで、タイミングの認識力が高まります。

・社会性の向上

グループで行うことで、他の子どもとの協調性やコミュニケーション能力が育まれます。

順番を守ったり、他の子どもの動きを見ながら自分のタイミングを調整するなど、社会性が身につきます。

「タイミングジャンプ」は、楽しみながら体力や運動能力を高めるだけでなく、集中力やリズム感など、子どもの発達に欠かせないスキルをバランスよく育むことができる遊びです。

少しずつステップアップしていけるように工夫しながら、楽しくジャンプ遊びを行なってください。

この遊びにより、リズム感や連続ジャンプの習得が促進され、大縄跳びの上達にもつながります。

大繩跳びのやり方は、こどもプラスが運営するInstagramアカウントでも紹介しています。ぜひチャレンジしてくださいね!

今日は、こどもプラスの放課後等デイサービスで提供している運動療育プログラムから「タイミングジャンプ」をご紹介しました。

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