ASDでは相手によって対応を変えることが難しく少しずつ学んでいく必要があります。 放課後等デイサービスの運動療育プログラム
ASD(自閉症スペクトラム)の子ども達の特徴に、初対面の人にいきなり
踏み込んだ質問をして相手を困らせてしまうということがあります。
決して悪気はないのですが、相手によっては怒らせてしまったり
トラブルになることもあります。
相手によって質問を変えるのはとても高度なことなので、
少しずつ練習しながら覚えていくことが必要になります。
初対面の人、家族、仲良しの友達、先生、道ですれ違った人、
いろいろな相手を想定して、一緒に考えながらスキルアップを目指しましょう。
今日は、こどもプラスの放課後等デイサービスで提供している
運動療育プログラムから「コウモリ予測じゃんけん」をご紹介します。
子どもは鉄棒で逆さまにぶら下がるコウモリに変身します。
そこから両手を離して指導者とじゃんけんをします。
最初は普通にじゃんけんをし、できたら次は予測じゃんけんをします。
こちらが出す手を先に伝え、それに勝つ手を出してもらいます。
慣れてきたら出す手のヒントだけを伝えるようにしたり、
じゃんけんで負ける手を出すなどにも挑戦してみてください。
逆さまの状態では上下左右の景色が普段と違うだけでなく、
指導者の姿や出す手の向きも普段と変わります。
それを普段と同じように考えて理解することで、客観的に考える力も
養うことにつながります。
逆さまの状態でも、指導者の声を聞いて出す手を考えて判断することが
できるように、まずは逆さまに慣れておくことが前提です。
普段から逆さまになる遊びを取りいれて感覚を身に付けておき、
遊びの幅を広げていきましょう。